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2009.08.26
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カテゴリ:カテゴリ未分類

飛行具

昔、支那の西安の都に興隆と云う男が居た。

興隆は中々の勉強家であった。

宮中の役人の勤務の傍ら、

飛行術の研究に余念が無かった。

長年の研究の収穫として、

或日到頭、

最も理想的な飛行具を発明した。

支那山中に棲息する大蝙蝠の羽を手に入れ、

シナヒメダケの骨組みに、

膠で張り付けると、完成であった。

宮中の仕事を終えると、

二、三日の休暇をとって、

愈々飛行実験であった。

西安の郊外、街はずれまで飛行具を馬車で運んだ。

実験予定の草原に着くと、

其の日は生憎の大風であった。

西安の都でも、そう滅多に無い程の、

春の大嵐であった。

突然の突風で、

興隆の飛行具は、

馬諸共に、ひゅ~っと吹き上げられてしまった。

「しまった。」

と思いながらも、

興隆は飛行具に飛びつき、あれよあれよ、

と云う間も無く、大空へ舞い上がってしまった。

飛ばされながらも興隆は

飛行具を身に着けると改めて周囲を見回した。

それは心踊る大パノラマだった。

真下に広がる広大な大地は、

地平の彼方まで蓮華草が咲き乱れ、

白い道の先には、広大な西安の都が広がった。

街行く人々は皆、天を仰いで驚嘆したものだ。

突風は更に吹き荒れると突然飛行具の紐が音を立てて、

引き裂かれ始めた。

突然の危機に興隆はゴツンと頭を強打した。

寝台から転げ落ちたのであった。

「貴方。またですか。」








Last updated  2009.08.26 20:21:01
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