テーマ:政治について(19773)
カテゴリ:その他
「姉歯問題の最大の問題点は何だと思いますか? 現場担当者へのアンケート調査」 より一部転載。 ● 姉歯氏が業者の圧力に負けず、仕事を切られたとしても他の誰かがやっただろうと思う。 ● 姉歯氏の倫理観、使命感の欠如が最大の問題であることは間違いありません。 しかし、彼を生み出す要因は、現在の日本人の考え方にあります。 ● 業界のコスト競争の中で、竣工後見えなくなる構造分野に対するコストダウンへの要求圧力が高まっている。 ● 学校の校舎など耐震診断が盛んに行われております。 が、特に地方では、社長1名だけの構造設計をできない・知らない・やらない設計事務所が、市発注の耐震診断を受注してます。 その発注金額の約半額以下で私どもや姉歯設計事務所など同業者が、外注された耐震診断を行っております。 受注した設計事務所は、ノーチェックで 何も内容がわかりません。 実態はいいかげんなものです。 ● 姉歯関係ビルの居住者が避難するなら、耐震診断を行いながら野放しのIs値が低いままの小学校も直ちに使用禁止にすべき。 ● 私の地域の確認申請での 建築主事(担当者 土木事務所)は構造設計をまったく知りません。担当者の経歴に構造設計関連がなく、ノーチェック状態です。 (これは問題、担当主事に専門家を置く事が今後の必須課題といえる) ● 許認可業務は経済原理で動かないように官庁業務として残すべきと思います。 ● 姉歯氏に限らず、建物の安全性を司る構造設計者そのものに設計をコントロールする権利がない事。 ● 今回の事件は一言では言えない大きな問題がありますが、そうは言ってもやはり構造設計者の倫理観の問題が一番でしょう。超えてはいけない線、絶対守らなければいけない線のはず。残念です。 ● ごまかしが効かないソフトの確立簡便なチェツク体制の確立 ● 物事の本質は素人が専門職に入り込んでいる事が問題だと思います。 コンピューターのソフトのおかげで構造の本質を理解していない素人(姉歯)が構造設計を行い、確認申請の審査官もデスク上で審査の作業を覚えただけの素人が審査し、施工現場でも施工図すらかけないような現場監督が工事を進めることで全くチェック作用がはたらかなかったのではないかと思います。そこには倫理観のかけらも無いのでしょう。 ● 日本における、構造設計者の社会的、実質的ステータス(職能、権限、責任、フィー他)が低すぎること。私の知る限りの諸外国では、設計者(アーキテクト)と構造設計者(エンジニア)は明確に区別されており、日本の申請に相当するようなものには、エンジニアとしての資格を有した者(PEやSEと呼ばれている)のサインが必須である。逆にいうと行政はサインが正しいものであるかを確認することが業務で、その内容の責任は構造設計者が負わなければならない。正式な確認申請書に構造設計者の名前すら記入するところが無い日本のシステムは結局のところ責任の所在をあいまいにしているだけである。 以上 ―――――――――――――――――――― ◎ 建築業界そのものが『利益第一主義』で動いていて、『倫理観』が欠如、若しくは低下している事。 これは今の日本の社会全体が問われる問題であるが... ◎ 日本の『構造設計者』の地位が低い。 設計者と構造設計者を区分し、構造設計者の立場を正しく評価、構造設計の結果に責を負わせる方式に変えるべし。 ◎ 1981年の耐震基準改正前の建築物を含めると1000万戸の不適合建築物があると聞く。 地震国日本にとって、事は深刻である。 ◎ 被害者救済の為、業者には保険に強制加入させ、検査も保険機構にさせては 如何か。 これはある専門家の意見だが、適切と考える。 監督すべき立場の中央省庁、安易に素人同然の元職員を民営検査機関に天下りさせた地方自治体、利潤追求第一主義の建築業界等々全てに欠ける『職業倫理・専門家としての誇り』.... これをどのようにして本来あるべき姿に正せるかが問題だが、単純に『小さな政府』のみ目指して、『何でも民営化』『規制緩和』の節度も思想も無き『小泉政権』のもとでは所詮是正は無理だろう。 ま、今回の大事件も、森派も多くからんでいるとの事ゆえ、自分達の足元掬われんよう、せいぜい追及は総研の内河あたりに留めさせ、損害補償を血税で賄って騒ぎの収まるを待つ、そしておざなりの何らかの対策を打つ、、、位のものだろう。 いい気なものだ。 野党の追及ももひとつだし、司法も時の権力の方を向いて動いている限りは 庶民の喝采を受けるような鮮やかな『悪者退治』はしては呉れんだろう。 にほんブログ村 ポータルブログへ [森田実の時代を斬る] [阿修羅] 投稿板 『きっこのブログ』 上記 ブログを是非ご照覧あれ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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Dec 10, 2005 06:29:13 PM
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