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心はたくみな絵師のごとく

心はたくみな絵師のごとく

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2012.08.29
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カテゴリ:政治
   2012年7月23日付 朝日新聞 「声」より  

★悪口言う人 悪い所持っていく
主婦 織戸郁子(神奈川県大和市 58)

私の兄は両手足の指が一本もない。
私も一本しか指がない、障害者手帳1級と2級の兄妹です。
私達が幼い頃は障害者が外に出るにも偏見があり、
出会う子どもたちから心ない言葉でからかわれた。

ある時、隣家のおばさんが「悪口をいう人が、
あなたの悪いところをみな持っていってくれるのよ」
とおっしゃった。

私たちは親の熱意と周囲の善意で普通小学校に入った。
いじめられるたび、私は泣きながら「ありがとう」といった。
おばさんの言葉が支えだった。
気味悪がられたのか、いつかいじめはなくなった。

成人して、ジロジロ見る人に友人が腹を立てると、私は
「美人だから見てるのよ」と笑う。
兄はパソコンで仕事をし、大学非常勤講師。
私は「楽しい人だ」と周囲に言われながら、
福祉相談員として忙しい日々を送っています。

人の痛みがわかるのはその人の使命。
今いじめられているあなた、どうか誰かに話してください。
1人ひとりは強くありませんが、味方はたくさんいます。負けないで!

 


  2012年8月29日付 聖教新聞 「信仰体験~苦しみを分かち合う」より

  「最近のいじめ報道を見て、反射的にぺンを執ったんです」

織戸さんは、両手の指が1本ずつの状態で生まれた。幼い日の記憶にあるのは、

真剣に御本尊(宗祖日蓮大聖人が顕された曼荼羅のこと)に向かう母の背中。

  そして、個人会場(会員が会合などで利用する場所として)自宅に集い合う

壮年・婦人の笑顔だった。

 周囲との違いを自覚したのは、小学校に入学する頃。

「手無し、手無し」と、悪口を言われては、泣いて家に帰った。そんな織戸さんを

学会の”おじちゃん、おばちゃん"が励ました。「悪口を言う人が、あなたの悪い

所を、みな持っていってくれるのよ」と。

 「その一言に、どれだけ支えられたか。でも、引っ込み思案な性格は変わらず、

教室の隅っこで、一人ぽつんとしていました」

 忘れられない思い出がある。小学4年生の学級会。多数決で、自分の手を

見られるのが嫌で、しっかりと挙手することができなかった。

 「なぜ、手を挙げないのですか?」。学級員の一言が、頭から離れなかっか。

この時から、織戸さんは題目を唱え始めた。”友達がほしい。積極的になりたい”。

祈りながら、繰り返し念じた。思い立ったのは、「自分からあいさつすること」。

クラスの書記にも立候補し、嫌だった学級会で、皆の前に立ち、黒板に堂々と

字を書いた。

 成長するにつれ、信仰への感謝を胸に、学会活動に励むように。

”信念を貫くことだ。負けないことである。生き抜くことである。前へ前へと歩み

きっていくことである”~池田名誉会長の指導を学び、かつての学会員の言葉を、

思い起こす。

 「それまで、悪口をいう人に、悪いことが返っていくという意味だと思っていました。

でも、障害がなくなるわけではない。・・・・・。

池田先生(名誉会長)の指導に触れ、自分に負けなければ、苦難が使命に

なるんだって、思えたんです。婦人部のおばちやんは、そのことを私に教え

たかったんだ、と」

 40歳を前に、県の障害福祉相談員に。20年以上、悩みを抱える人の声を

電話で聞き、励まし続けている。

親子、夫婦、上司と部下。近しい関係である人から、無理解や、差別の空気を

感じた時ほど、悩みは大きいという。のべ2000件以上の相談を受けてきた

織戸さんが、今も心していること。「それは、まず聞くこと。自分だったら、と

考えること。全て学会活動で学んだことです」

 そして、訴える。「見ていないようで、あなたの頑張りを見ている人がいる。

あなたの苦悩が、相手に伝わらないこともあるかもしれない。でも、私が

分かっている」

 織戸さんは今日も、相談の電話をとる。長電話は、しょっちゅうだ。悩んでいる

人が、少しでも笑顔になれますように!~そう祈りながら、励ましの言葉を

掛け続けている。

 






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最終更新日  2012.09.02 21:25:11
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