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心はたくみな絵師のごとく

心はたくみな絵師のごとく

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2014.08.10
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カテゴリ:
第68回日本助産師学会で浜文子先生の講演。

「抱きなさい 子を」 ~ 浜 文子 ~

抱きしめなさい 子を
育児書を閉じ
子育てセミナーを欠席し

抱きしめなさい 子を
誰にも遠慮せず あなたの子を
しっかりと 抱きしめなさい

抱きしめなさい 子を
母の膝が 子供の愁い(うれい)の
すべてを除く その時代(とき)に

いつか母の膝は 子の悲しみに近づけない
日がやって来る
やがて母の手が 子の涙を拭いてやれない
日が訪れる

きっと来る その日
子が涙を拭う手に
柔らかな記憶の手が重なるように
痛む子の心が
温かな思い出の膝に包まれるように

母よ 抱きしめなさい 子を
もう何もしてやれない日のために
抱きしめる手が 子の未来に届くよう
幾度も 幾度も
抱きしめなさい

母たちよ
やがて別れる者として
あなたの子を 
しっかり胸に 抱きなさい


『 赤ちゃん 』~ 浜 文子 ~
あわて者でもいい
泣き虫でもいい
手先が不器用でも
音痴でも かまわない

もちろん
人が振り向くほどの
美人である必要もない
とりたてて特技がなくても
高尚な趣味も
噂に上るほどの博識も不要

おまけに
学歴
職歴
賞罰
一切不問
そのままのあなたがいい
そのままのあなたが好き

赤ちゃんは そう言いたくて
あなたに両手を伸ばしてくる



講演会は、先生が子育てのカウンセリングをした実体験や、ご自分の育児体験を交えた笑いあり涙ありの楽しいあっという間の1時間半でした。
話の中で、何度もおっしゃっておられたのが
■専門家に頼らない
あなたの子はあなたの子です。データに基づいて存在しているわけではありません。まず、子供をよく見ること、感じること。そこからあなたが感じることが正しい場合がほとんどです。
子供を分析して分類することでプラスの効果が生まれることは、稀です。型にはめてはいけません。
育児書のとおりにならない、と嘆く親が多すぎます。(極端な例として・・・、「いないいないばぁ」を喜ぶ月齢を迎えたお子さんを持つお母さんの実話。「顔が見え隠れするのが楽しくて、それが脳への刺激となり、成長にも良い効果をもたらす、と本にあったけれど1日に何回すればいいのですか?」と聞くお母さんもいたとか・・・!「よろこべばいいじゃないの」と浜先生。)
たとえば、幼稚園に行きたくない・学校に行きたくないと言い出しても、すぐに「不登校」とカテゴライズしないこと。専門家・精神科に頼り薬漬けにしてはいけません。お父さん・お母さんが抱きしめて話を聞くことが解決につながることを忘れないで。

■情ある子育てを
「情」がない子育てをしてはいけません。それは「情けない子育て」です。
「情」があれば、たいていのことは大丈夫!
転んでしまったら、おまじない。すぐに「泣かない!痛くない!はい、絆創膏!」ではなく、なでなでしながら「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでいけ~」手から伝わる温かさを子供に。

■子供が幼児期の親同士のつながりを大事に
子供は成長すると、心を開かなくなる時期もあります。それは特に親に対して。そんなときに「おばちゃん・おじちゃん」の言葉だと聞いてくれることも実際多いです。ぜひ、このお子さんが小さい時期の親同士のつながりを、長く持ち続けてください。小学校・中学校・高校・・・となるにつれて、成績や進学先や偏差値が付いて回ってくる世の中です。幼稚園くらいまで時代の「髪を振り乱して育児をしている時代を知っている仲」のお付き合いは、「いまさら何を隠しても」というフランクな関係になれます。そんなつながりを、どうぞ大事にしてください。

■お父さんのぬくもりを子供たちに
お母さんとは違う感触を、子供はちゃんとわかっています。
小さいときにお父さんにたくさん触れた子(特に女の子)は、成長したときに安易に異性に肌を許しません。

■子供は誰よりもお母さんが大好き
何をされても(たとえ虐待にあっていても)、子は母を求めます。
カンペキである必要はありません。そのままのあなたが大好きなんです。


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★浜文子

1945年北海道函館市生まれ。
詩人・エッセイスト
教育、育児関連の新聞、雑誌などに記事を執筆しつつ、日本で初めての妊産婦のための専門雑
誌、老人介護誌の編集に携わる。人間の生・老・病・死の現場を取材し独自の視点でメッセージを発信し続けてきた。教育、保育、母子関連を中心に講演多数。
「育児」がアカデミズム主流へと傾く中、自著を通し、これまで誰も書かなかった、母へと移行する女性の内面を産む側の立場から記し、日本で始めて「子どもはみんなお母さんが大好き。安心してありのまま、そのままのあなたで母に。我が子の専門家はあなた」と提唱。独自の視点で論を展開し、母親の自信回復を願う育児の流れに先鞭をつける。
NHK教育テレビ番組「現代ジャーナル」での自詩の朗読の他、大阪ABCラジオ「ちょっといい話」などラジオ出演も多く、その著書は中学・高校で国語の入試問題に使用される。
著書「おばあちゃんの隣りで」は、NHKラジオ第一放送「私の本棚」にて13回に渡って紹介され、全国のリスナーから大きな反響を呼ぶ。
子育ての現場にいるお母さま方にとって共感を呼ぶ育児講演は、『明日からすぐに役立つ話』と定評がある。主著に「母の時間(とき)」(グランまま社)「浜文子の育母書」(メディカ出版)「子どもの心を開く大切な言葉」(河出書房新社)「祝・育児」(小学館)「母になったあなたに贈る言葉」(清流出版)「信じる力生きる力」(小学館クリエイティブ)「母であるという幸せ」(PHP出版)等他多数。






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最終更新日  2014.08.10 10:53:56
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