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加納尚明のつぶやき日記

加納尚明のつぶやき日記

白い巨搭にみる時代の変化(2005.1.1 up)



   ~~~ 白い巨搭と説明責任 ~~~

昨年末、テレビで「白い巨搭」の田宮二郎バージョンの再放送と唐沢寿幸バージョンの総集編が放送されました。すっかり見入っていた方も多いのではないでしょうか?私もついつい見入っていました。

さて、この二つの「白い巨搭」は、ほぼストーリーが同じでしたが、その中で一つ、大きく違う内容があって、思わず、『時代の変化だなあ。。。』と感じたことがありました。

それは、財前教授が自分が癌の末期であることを察知したときに親友である里見助教授に診察を依頼し、その結果を聞かされた内容です。

25年前に作られた田宮二郎バージョンでは、最後まで告知されませんでした。一方、唐沢寿幸バージョンでは、告知されました。告知の有無の良し悪しを言いたいのではなく、25年という月日の経過(時代の流れ)によって、告知ということにたいする社会認識が大きく変化したということでしょう。

そして私には、この告知=「説明責任」と映ったのです。25年という時代の経過によって、社会が説明責任ということを大きく重要視する時代になったのだと。

少し飛躍してしまいますが、行政や企業の存在(行動)に対して、世間が認識する信頼とか責任というものが、25年前と今では大きく変わってきていて、社会(市民)に対する倫理や説明責任がとても重要な時代になっていることの現われではないだろうか?

この二つの「白い巨搭」を見終えて、そんな想いが強く心に残ったのでした。そして、この「説明責任」は、これからNPOも肝に銘じて活動していかなければいけない時代になっているのだと。



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