第六感!!人間には感覚が5つあると言われています。(視覚、聴覚等)自然界には人より1つ感覚を多く持つと言われる動物がいます。馬です。「どんな感覚か?」と言われても人にはない感覚だから…。 でも、ときに「ホントにそうかも。」と思うことがあります。 競走馬にサイレンススズカ(オス)という馬がいました。でてきたときは気性難で成績もパッとせず、個人的にもそれほど好きというほどではありませんでした。 この馬はある時日本を飛び出し、香港で走りました。成績は5着でしたが運命の出会いをしました。武豊という騎手(馬にのるひと)です。 武豊とコンビを組んでから、彼は連勝に連勝を重ね、とうとう宝塚記念というG1レースを勝ちました。武豊が乗ってから彼の走りは「大逃げ」といって最初から飛ばしていけるとこまで行くという走法に変わりました。普通の馬なら最初に飛ばしてしまうと、大抵、ゴールまで持たずに勝てないんだけどサイレンススズカは別でゴール近くなってもなお差を広げていくほど強い馬でした。他の馬たちが2位狙いでレースをするほどの飛びぬけた存在になっていました。 6連勝の彼は、2つ目のG1ゲットを狙って「天皇賞・秋」というレースに出走しました。1番人気。スタート。逃げる。逃げる。後続を大きく引き離す。レースの3分の2を過ぎたとき、たった1頭、2番人気の馬(メジロブライト)だけがダメもとで彼に追いすがろうとスパートをかけました。次の瞬間、メジロブライトはおろか他のすべての馬が彼を追い抜いていました。 最終コーナー(直線手前)の出口で彼はぽつんと立っていました。3本足で。そっとかがんで、武豊が降りるのを待ちました。1本の足が折れてました。騎手が降りたとたん痛みを我慢できずのたうちまわりました。彼は再起不能と判断され、安楽死となりました。 競馬は車と同じ位のスピードで走っているので馬から落ちるだけでもとても危険です。又、この場合、先頭を走っていたため、後ろから来る馬に踏まれるという危険性もあります。知ってか知らずか、彼はパートナーである武豊が安全になるまで我慢して立っていました。偶然かもしれません。 翌年、同じレースでスペシャルウイークという馬が優勝しました。最後の直線を信じられないスピードで駆け抜けました。 騎手‐武豊。 サイレンススズカの弟。 レース後「直線入った時はダメかな‐と思いました。でも、最後の最後でスゴイのびをみせてくれました。サイレンススズカが勝たせてくれたのかもしれませんね。」とインタビューに騎手が答えてました。 コンビニ我インタビュー記事読、我唯涙! |