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カテゴリ:日常的生活
クロノスは生まれてから一度として「怒り」を抱いたことはない。
それは、神を継ぐ身であるクロノスにとってはとても重大なことだった。 「怒り」がない神は罪人を裁かない。 「怒り」のない神は信仰を失う。 クロノスの父親はこれを恐れていた。 「父さん」 「ん…?」 神界の夜はまぶしいほど明るい。 しかし天使や神は苦にせず眠る。 「カイル…どうにかして友達作りたいなぁ…」 「それはカイルの問題だ。クロノスの気にするところじゃない。」 「そっか。」 クロノスは素っ気なく答え、父親の元を離れた。 クロノスの父親はこの冷めた態度も気になった。 この後、クロノスは神として十分機能するのか。 父親の心配は世界にとっても重大なことだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月31日 07時48分30秒
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