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かんぽうで子育て

かんぽうで子育て

胃腸が安らぐと全身が安らぐ

2009年1月号  第429号  『あなたと健康』  P20より抜粋

胃腸が安らぐと全身が安らぐ

《栄養相談と健康》心臓病は全身病 まずは胃腸から正す

五十代のご婦人が「心臓病で急に太って、歩くのも仕事をするのもしんどくて疲れる。イラストレーターで忙しいから、フーフーしながら仕事をしていますが、健康になりたいのです。」という。
食歴を見ると肉食、甘いものが多い上に大食。肥ったのではなくふやけている、外に出すべきものを出さずに溜め込んでいる。
よけいなものを流し、栄養を回す。浄化してくれる大切な肝臓も腎臓も疲れて流すべきものを流せない。ここまで溜め込んでしまうと内蔵は悲鳴をあげて、胃腸も腎臓も、肝臓もお手あげ。その片付かないのが心臓の重荷になってはね返っているだけのこと。
心臓は肝臓の支えがあって働いているのです。
体は別々ではなく神経を通して全部つながっています。
まず、胃腸に「ごめんなさい」の心からはじめましょう。


…胃腸が安らぐと全身が安らぐ…

「副食を減らし、玄米を主に、ご飯一口に副食一口の割りにして、落ち着いて一口100回以上噛んでみて下さい。小食になり、身軽になり、よく噛んだらそんなに沢山食べれません。
頭で食べてはだめ。
実行しなくちゃ。
甘いもの、果物の食べすぎは細胞はふやけて、古くなったゴムみたいに弾力を失い、働けないで陰になる。
副食の摂りすぎもそうなります。」
「ええ!そうなんですか・・・。太るのでご飯を減らして、おかずを沢山食べていました。果物は太らないためにはいいと思っていました。」
というので、
「これでは体は冷えるし、血液も回らず、栄養も回せません」
と話すとびっくりしています。
 こんな考えの人が多いし、太るのではなくふくれる(腎臓も弱って排出できないからむくんでいる)のです。

食事と手当法

主食玄米を主に黒豆、小豆、はと麦など、時々変え、混ぜて炊き込む。
ご飯には必ず炒ってすりつぶしたゴマをかけて食べる。
副食根菜類を常食にする。
特に蓮根が良い。
小松菜、にら、春菊などの葉野菜、ヨモギ、タンポポなどの野草、特にタンポポの根のきんぴらはいい。
大豆と昆布の似合わせ、小豆、黒豆、海草を使った料理など特に良い。
ひじきの五目煮、切り干し大根の炒め煮、古い梅干、たくあんは大変よい。
この方は陰性で細胞がゆるんでいるのでいる体質だから、梅干、たくあん少々食べるのは薬です。
禁ずるもの肉類、油が濃い赤身の魚。
動物性は白身の魚少々、小魚位にします。
甘味品一切、清涼飲料水、刺激物一切(日本緑茶の銘茶、コーヒーも)、添加物入り加工品。
入浴は足湯か腰湯。
手当法ゆでコンニャクの温湿布や生姜湿布で血行を良くするとらくになります。
血行が良く回るようになったら、少し休んでビワ葉温灸。
肝臓腎臓に生のビワ葉湿布もよい。
尿の出の悪いときは小豆を煮こぼさないで煮て、薄い塩味でおわん一杯主食代わりに食べる。
大切なことは少食にして、お腹は空きかげんで体は楽になる。
心臓病は心臓だけが苦しんでいるのではなく、全身病で、全身的な処置をしないと根治しません。
特に手足の指を良くもむこと。
そして大事なことは自然療法とともに、心も軽く楽になること。
対人関係、物やお金を溜め込みすぎると詰まるから、人に喜ばれることを楽しんで出来るようになれば、神経も細胞も楽になり、活動するので、全身も身軽で楽になる。
食と手当てと心の三点セットを大事に養生し、病に学ぶことです。


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