2004/12/18(土)10:58
《もう一度睡眠について考えてみませんか?》
12月、保育所便りから(灘区主任会No.5)
《もう一度睡眠について考えてみませんか?》
大人の都合ではなく、子供の健やかな成長の為に…
最近「子供たちの就寝時間が遅くて、朝なかなか起きられない」という声をよく聞きます。睡眠不足で直接命に関わる事はありません。しかし、注意力が散漫になり集中力が無い、昼間も眠い、だるいなど、子供の成長や健康に大きな影響があります。
では睡眠はなぜ必要なのでしょうか?
睡眠は大脳の急速だけでなく、免疫力を増強し、成長ホルモンなどの分泌を促進しています。また記憶の整理を行ない知能の発達にも関係しているといわれています。「寝る子は育つ」とよく言いますが、体だけでなく、健康を保ち、心、知能、想像力を育てるための眠りなのです。
〔生活リズムを大切に〕
「昼は明るくにぎやか、夜は暗くて静か」という生活環境や規則正しい食など生活リズムを整えることが大切です。
〔朝は気分よく目覚めていますか?〕
早起きの子供は保育所でも朝からいきいきと活動に集中して遊んだり、お話を聞ける子供が多いです。逆に遅起きの子供は午前中ぼんやりして食欲もなくなりがちです。朝食を抜いてしまっては遊ぶ気力もありません。
〔何時に寝るの?〕
夜の睡眠は9時間から10時間半とれば日中いきいきと活動することが出来ます。ただし個人差もあります。就寝時間は、その子供に必要と思われる睡眠時間を考慮に入れて、8:30から9:30、遅くとも10:00までに寝ると良いでしょう。寝る時間と起きる時間をほぼ一定にたもつことが大切です。
〔眠る為の準備〕
気持ちの良い眠りのためには、就寝のステップをきちんと作ることが大切です。
……歯を磨く・パジャマに着替える・トイレに行く……
順番は変わっても、お風呂に入って寝るまでの一連の行動を作っていくことが大切です。ステップが身に付くとそれにつれてだんだん寝る態勢が整っていき、スムーズな眠りにつけるようになります。このような就寝ステップとでも言える習慣は、基本的な生活習慣が成立するまで(5~6歳まで)に身に付けたいものです。
我が家の寝るための儀式
1. 晩ご飯(これ以後食べ物はいっさい食べさせない。)
2. お風呂、パジャマに着替える。
3. 時間があればパズルや、ままごとをして遊ぶ。
4. 8:00を過ぎたら、後片づけをして歯磨きをして絵本を選ばせる。
5. 布団の敷いているところに行って本を読む。
6. 9:00を過ぎたら電気を消す。
7. トイレに行って、小便をする。
8. 寝る。
昔はご飯を寝る前にもう一回食べたりしていましたが、「晩御飯をゴチソウサマすると、朝まで何も食べられないけれども、いい?」と聞くようにしたら、お腹が空いている時は「イヤ」といって残りを食べるようになりました。まだ2歳3ヶ月ですが、言葉を理解しているのに大人が驚かさせます。
絵本もなるべく眠りを誘うようなものを選んだりしています。子供が5冊、私が2冊ぐらい選んで毎晩読んでいます。絵本読みをしだしてから子供が寝るリズムがとてもつきやすくなったように思います。