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カテゴリ:中学受験の攻略
熱中症といっても、この連日続く暑さからのものではありません。
塾でトップを走っている子ども以外は、ほとんどの子どもたちが教科による得手不得手を持っています。 お母さんは勉強しなさいという方が大半なので、子どもたちは自分の好きな科目ばかりに熱中してしまう傾向にあります。 国語の好きな子どもは、算数や理科の勉強を始めてもすぐにやめて国語の問題を解いているのです。 このことを熱中症といったわけです。 中学入試ではあまり足切りは行われませんが、一つの教科ではがんばっても満点しか取れません。それ以上の点数は取れないのです。しかも、国語などではいくら得意であっても必ずしも満点が取れるとは限りません。 算数では毎回満点という子どももいますが、それだけで合格ラインに到達する中学校はありません。 得意な科目を伸ばすと同時に、不得意な科目を克服していくことが大切なのですが、子どもたちはやもするとすぐに熱中症にかかってしまいます。 では、周りで口うるさく注意していれば直るのでしょうか。 一度、試してみてください。ほとんどの場合、失敗に終わります。 その原因を考えてみましょう。 たとえば算数が得意だったとします。 算数の問題であれば、スラスラ解ける、または分からなくても答えを見れば理解できるのです。 しかし、苦手な国語の問題は、なかなか答えが出てこないのです。しかも答えを見ても理解できない、となってしまいます。 子どもたちは、国語の勉強を始めても面白くないので、すぐに算数の問題を解き始めるのです。 そこで、お母さんの登場です。 宿題は済ませたの? 子どもは、うん、とだけ応えます。 これはうそではありません。 算数の宿題は終わっているのですから。 それでも子どもは、国語もしないといけないと分かっているので、また短い時間だけ国語をするわけです。 塾に行けばテストがあります。 算数は得意な上に時間をたっぷりかけていますから、当然いい結果が出てきます。 反対に国語は苦手な上に時間をほとんどかけていませんから、結果は目に見えています。 また、お母さんの登場です。 よかった算数はあまり褒めてもらえず、悪かった国語を叱られるのです。 きちんと宿題はやったの? うん(何度もやりかけたよ) じゃあ、どうしてこんなにいつも悪いの? 分からないところがあったし・・・ 分からなければ辞書を引いて調べるなり、塾の先生に聞けばいいじゃない 分かった、今度からそうする 本当ね いちいち辞書で調べる暇があれば算数の問題を解きます。 塾の先生に大量の質問はできません。 子どもたちのほうが現実的なのです。 実際に勉強しているのは子どもたちなのですから。 ここからが対策です。 1)宿題はすんだの?という質問は禁止です。 必ず科目なり具体的な質問に切り替えてください。 例)算数の通過算の宿題はすんだの? 2)不得意な科目、苦手な科目の宿題はお母さんの目の前でやらせてください。 不得意・苦手な科目の勉強をしているだけでも評価するべきだと理解してください。 例)国語の宿題をするときは、こっち(お母さんのいるところ)でしなさい。 すごいじゃない。苦手な国語もがんばっているね。 苦手だから時間はかかるかもしれないけれど、きっと成績も上がってくるから辛抱してがんばろうね。 3)テストの成績は前回との比較で行ってください。 特に苦手な科目は点数ではなく、答案で評価してください。 記述がほとんど書けなかったのに、今回は1問答えらしきものを書いているなど。 最後に、今年はとても気温が高いので、世間で言われている熱中症にも充分注意してください。 お役に立てば下を押してください。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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