カテゴリ:映画・美術・音楽鑑賞
新聞にくるまれ木曽の初夏が届きぬ (横浜市)大曾根 藤子 コシアブラ・こごみ・タラの芽 どれもみなこういう類のものは 日常から遠くなっていきますね スーパーでは買えないような食品を 味わえるのは田舎暮らしの人間だけ 名前を聞いても知らない人が増えていく 火偏の字は昭和のにおい荒炭を「煽(あお)いで」 「熾(おこ)し」「焙(あぶ)った」するめ (名古屋市)山守 美紀 コンロで火を熾してするめを焙る ああ、昭和は遠くなりにけり、ですね バーベキューをしても火を熾せない人も珍しくない マッチをすることが出来ない子供も多いとか 時代は刻々と変わっている 時計持てぬ受刑者われら溌溂と 夜明けを告げる鴉を愛す (ひたちなか市)十亀 弘史 この作者は朝日歌壇の常連さん 刑務所から投稿されているようです 刑務所では時計も持てないのですね ボクは持てないのではなく、持たない主義 今はスマホが時計代わりですが・・・ 作者は毎朝、鴉の鳴き声を時計代わりにしている 時計を持たないと、逆に時間に敏感になります ボクは建築の仕事をしていたので 刑務所の竣工検査を二度ほど経験して 大体の様子がわかります 外の景色さえまともに見えない独房を見て ああ、こんなところにいるのは たとえいっときでも嫌だ 悪いことをするのは絶対にやめよう! そんな思いを強くしたものです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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