カテゴリ:日常生活
作品を1点書いて提出する いつも締め切り間際まで悪戦苦闘をする しかし今月は一週間も前に出来上がった タイトルは『豆腐を作る』 * 今年のお盆は、前後も含めてほとんど雨ばかり。それも各地で水害や土砂崩れが発生するような豪雨である。前線が日本列島上に東西に延びて停滞、その影響による豪雨らしい。これは梅雨の末期とよく似た現象だという。 そんな雨の1日、カミさんが言った。 「豆腐でも作ってみる?」 「えっ、豆腐?」 突然何のことかと思った。前置きなしで言葉の省略の多い会話はカミさんの専売特許である。 「なっちゃんが私の誕生祝に送ってくれたセットがあるでしょう」 そう言われてもまだピンとこない。 「あなた、そのことをブログにも書いたじゃない」 ここでやっと記憶がつながった。孫の奈津希がカミさんの誕生プレゼントに〈お豆腐手作りキット〉を送ってきたのは今年の2月、そのことをブログに書いたことを思い出した。 箱の中には〈かわしま屋 手作り(発酵)レシピ集〉が入っていた。米麹から始まって味噌、納豆、チーズ、梅干しなど12種類のレシピが冊子にまとめてある。 孫はこれらの中から豆腐を選んだものとみえる。豆腐の項を見るとそれほど難しそうではない。これならボクにもできそうだと思ったので 「よし、やってみよう」 と即答した。 作業手順は次の七工程である。大豆の浸潤→大豆の粉砕→大豆の汁を絞る→煮込む→ニガリを加える→箱に流し込む→箱に重しを載せる→アク抜き→完成。このうち、最初の大豆の浸潤というのが、夏季なら8~9時間となっているので、翌日の朝から始めて一日で作り終えることにした。 作業にとりかかって一番驚いたのは、原料が大豆とニガリと水だけということである。なんとシンプルではないか。280グラムの大豆と20ミリリットルのニガリから豆腐一丁とおからが出来た。 自分の手で豆腐を作れたことに感動し大いなる満足感を覚えた。しかしすべてがうまくいったわけではない。大豆のしぼり汁を煮込む段階で、少し焦がしてしまったので、豆腐もおからも焦げ臭くなってしまった。レシピには「焦げ付かない様に柄の長いしゃもじで静かにかき混ぜ……」と書いてあったので注意をしたつもりだったが、気がついたら焦げていた。もう一点、煮汁を濾し布袋で絞る時、要領がわからなかったので最初はしゃもじで抑えて絞ったが、うまくいかない。そこで両手を使って絞ったのだが熱くてヤケドしそうだった。次回はこの絞り方を工夫しないといけない。 しかし、それより焦げた匂いのしない豆腐を作らねばならない。材料の大豆はまだ半分残っている。いや大豆などその気になれば簡単に手に入る。今度は焦げの匂いのしない豆腐を作らないと! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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