2013/05/10(金)03:33
敢為積極
Aさんは、30代の時に精神的にとても落ち込んだ時期がありました。
そんな折、ある会合の席で一枚の絵皿をプレゼントされたのです。その絵皿には「敢為積極(かんいせっきょく)」という揮毫(きごう、毛筆で書いた文字や絵のこと)がありました。
「気分がすぐれないときには、意識的にあえて積極的にふるまえ。そうすることで心が自然に明るくなるものだ」
という意味です。
Aさんはそれ以来、尻込みしたくなったり消極的な考えになりがちなときには、あえて挨拶の声をいつもより大きくしたり大股で歩いたりして、元気や明るさを取り戻すきっかけをつかむようにしました。
このように形から入ることで、Aさんはやがて内に向かう心を外へと転換することができるようになったのです。
私たちは、
「自分の心は自分の意志でしか買えることはできない」
と思いがちです。人の心は、Aさんのように、「自分の行動パターンを変えてみることでも、大きく変われるのだ」と銘肝したいものです。
・・・
ここ最近、職場の中で怒鳴られることが多くなりました。中には本当に自分が悪いことがあるのですが、大半が自分のことが言えないのに親の仇を打つがごとく理不尽なことをまくし立てているのです。
こういうのが続くとまた以前の職場のように馘首させられるのかと恐れる思いがあったり、その人間を怒鳴りつけたくなったり、さらにはあることないこと悪口を言いふらしたくなったりします。
とはいえ、そういう仕打ちを受けたからといって、そのようなネガティブな思いを持ってはいけないと思うのです。相手から物を蹴り上げながら怒鳴られようが、絶対に切れることなく受け流すようにしなければいけないな、とも思います。それに加えて、ああいう人間に絶対にならないように、仕事をきちんとこなして、さらには努力や精進を重ねて正しき行動をしていきたいな、とも思っています。
人のことを言えるためには、まずは自分が正しく行動できることが大切だと肝に銘じていきたいものです。
私は、人の言えないことは絶対にやらないようにしたいと思いました。
以上です。
(2010年6月11日)