2005/12/30(金)07:34
笑う蛙 その2
ようやく、「笑う蛙」を通して見ることができました。、
こういう、大人の男女の微妙な心理を描いた作品は好きです。特に中盤の大塚寧々が病気になるシーンあたりからは、作品の世界に引き込まれました。
ただ、ラストが最悪です。連載マンガなんかによくある、とってつけたようなおちゃらけたラストシーンになっています。そして、エンディングテーマがそれをさらに強調しています。
多分原作を小説として読んだほうが面白いんじゃないでしょうか?今までの経験上、小説を原作として作られた映画は、なかなか原作を超えることができないように思います。
小説は映像がない分を「想像」で補いながら読んでいきますから、映画ではその「想像」を越える何かが必要になります。それが音楽であったり、CGのリアルさだったり、役者の存在感であったりするわけですが、そういう要素を備えた映画はなかなかありません。
また、「想像」と違って、「映像」は視聴者をしらけさせるような「リアルでない」瞬間を作り出してしまう可能性があります。
話は変わりますが、大塚寧々の演技ってどうなんでしょうか?せりふを棒読みしているだけのように聞こえますが、それが役者の個性になっていると言えなくもありません。それに、この映画では感情を表に出さない、実在感の薄いキャラクターを演じていたので、意外とはまり役だったようにも思います。
おススメ度★★☆☆☆