泣ける、笑える映画・ドラマ鑑賞日記

2006/01/16(月)12:28

阿弥陀堂だより

映画(88)

昨日見た「blue」で好演していた、小西真奈美が出演している作品です。 話は変わりますが、以前見たテレビ番組で、「日本人は縄文人型と弥生人型に分けられる」という話をやっていました。縄文人型とは目鼻立ちがはっきりしていて彫りが深い顔つきで、女優で言うと吉永小百合のようなタイプだそうです。逆に弥生人型はあっさりした顔つきで、女優で言うと田中美佐子のようなタイプだそうです。 小西真奈美は完全な弥生人型ですね。私はこちらが好みなのかもしれません。この映画の役柄も非常に可愛かったですね。 ただ、面白みにかける役柄だったようにも思います。比較すれば「blue」の役柄のほうが数段魅力的です。 逆に良かったのは北林谷栄演じる「おうめさん」です。この人の演技を見ていると、素人のおばあちゃんが素のまま演じているのではないかと錯覚してしまいまうほどです。もしも「おうめさん」を他の凡庸な女優さんが演じたとしたら、この映画の魅力は半減してしまうでしょう。この人の演技が見られるという一点だけでも、この映画は見る価値があります。 地味ですが(主演で地味と言うのも変ですが、完全に主役は北林谷栄なので)、寺尾聡と樋口可南子も安定した演技をしています。私がもしも監督だとしたら、この二人はどんな役でも安心して任せられるような気がします。 逆に?がつくのは、吉岡秀隆です。この人が登場すると、どの映画にもある種独特の空気が流れてしまうのです(ちなみに「北の国から」は関係ありません。私は見ていなかったので。)。それがハマった場合は良いのですが、ほとんどの場合、映画の流れを寸断してしまうような気がします。同様のことは、「半落ち」でも感じました。 キャストの話ばかりになってしまいましたが、この映画全体に対する私の評価は決して高くありません。上手く説明できませんが、「雪下ろしツアー」とか「地吹雪体験ツアー」に参加して、「田舎の生活を満喫した」と言っている人と同じ匂いを感じるのです。 また「人の生と死」について、ある種の哲学・宗教的なスタンスを感じさせるのですが、私自身がそこまで達観していないので、ついていけないというのもあまり良くない評価につながっているのかもしれません。 もしかしたら、あと20~30年後に見たら、評価はまた変わってくるかもしれません。 おススメ度★★☆☆☆

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る