2006/04/17(月)13:06
デビルマン
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【ストーリー】両親を亡くし牧村家に引き取られ高校生活を送っていた不動明は親友・飛鳥了の父の死をきっかけに“デーモン=悪魔”の合体を受けるが明の強い意志により人間の心を残したまま半分人間半分悪魔のデビルマンとなる。やがて人や社会に潜む“悪の心”がデーモンの人類滅亡計画に荷担する…。様々なテーマが交差する衝撃的なストーリーとその壮大なる世界観で全世界を熱狂させた800万部突破の永井豪の伝説のコミックを完全実写化!現実ではありえないアニメ的誇張表現をVFXやCGを駆使して実写に取り込んだ斬新かつ驚愕のリアル映像=“T-VISUAL”が魅せる驚異のエンターテイメント。
【出演者】伊崎央登、酒井彩名、渋谷飛鳥、宇崎竜童、阿木燿子、ボブ・サップ
この手の昔の人気アニメのリバイバル版の映画は、あまり触手が動かないのですが、「デビルマン」は昔アニメでも見ましたし、原作マンガも読んで衝撃を受けた覚えがあるので借りてきました。
まず、ボブ・サップやKONISHIKIを出演させるのはやめて欲しいですね。この手のSF映画はいかにしてその世界に引き込むかが重要だと思うのですが、彼らが出てくると、とたんに現実の世界に引き戻されてしまいます。セットやCGが安っぽいために、ただでさえ興ざめなのですから、出演者ぐらいはもう少し気を使って欲しいものです。
それから、「デーモンの中にも、そして人間の中にも天使と悪魔が住んでいる」という主張が「デビルマン」のキモだと思うんです。そういう意味では、サタンがなぜ天使の姿をしているのかの説明が必要だったのではないでしょうか。それにシレーヌや亀のお化け(名前は忘れました)など、登場するデーモンたちが妙に人間的で、哀しさを伴っているのもデビルマンの魅力です。時間の都合もあったのでしょうが、少し描き足りない感じを受けました。
もっとも、原作のインパクトが強いおかげで、最後まで飽きずに見られたのも確かです。原作はかなり暴力的でグロいストーリーなのですが、美紀の生首のシーンや、明の下半身がなくなっているシーンなどもあり、できるだけそれに忠実に作ろうとしている意図も感じられました(逆にそれでリアルさがなくなってしまった感はありますが)。
もともとこの作品はマンガ以外では描くのが難しいと思いますので、その点を考えれば「まあまあ」の出来なのかもしれません。
面白さ ★★★☆☆
おススメ度★★☆☆☆