神様と宇宙
宇宙とは何でしょう?昔の中国(前漢)の書物、淮南子(えなんじ)によれば、「宇」は「天地四方上下」つまり上下前後左右を意味し、「宙」は「往古来今」つまり過去・現在・未来を意味し、「宇宙」で時間と空間の全体を意味するそうです。昔の中国人が宇宙と名づけた通り、空間という“容れもの”が無ければ時間も流れません。例えば霊界という世界に時間は流れないでしょう。約137億年前のビッグバン以来、現在に至るまで宇宙は膨張し続け、時間は過去から未来へと流れています。最初の瞬間、この宇宙は一粒のクォークだったと言われます。それが、瞬きする間(10の36乗分の1秒から10の34乗分の1秒までの間)に膨張(インフレーション)し、その後、大爆発(ビッグバン)を起こしたとするのが定説です。私達の地球が誕生したのは46億年前と言われますが、神様は地球をどのように創造されたのでしょうか?まず生命が存在するには、十分な量の重元素(炭素、カルシウム、鉄など、ヘリウムより も重いもの)がなければなりません。楕円型の銀河では、星の形成は重元素が生まれるずっと以前に停止していたため、地球のような惑星に重元素が含まれることはなく、他の銀河や球状星団では星の密度が高すぎて、不安定な軌道や高度な放射線の放出が引き起こされ、生命が生存できないそうです。天体物理学によると、生命維持が可能な星を作り出せるのは、我々の銀河系のような渦巻き型の銀河だけだと言われ、いまだ渦巻き型の形を保っている銀河が、宇宙全体の約6%だと言われます。宇宙に幾多の星があれど、生命が生存できるのは、わずかな星雲に限られるそうです。地球の岩石に含まれている重元素は、何十億年も昔に巨大な星で生まれ、超新星爆発によって宇宙に飛び散ったもので、その残骸が太陽の引力に引かれて起動を回るようになり、ついには惑星を形成したのです。もし渦巻き型銀河がまだ若いうちに超新星爆発が頻繁に起こっていなければ、生命のために必要十分な重元素が作られなかったし、超新星爆発が今も頻繁に起こっていれば、それによって引き起こされる高レベルの放射線によって生命は生存できません。また、私達の銀河系よりも小さな銀河では重力場が弱すぎて、超新星爆発による残骸(惑星形成の材料)を外に逃がしてしまい、逆に、銀河系よりも大きな銀河では、強すぎる放射線によって生命が生存できないのです。恒星が生命の存在できる惑星を持つには、銀河の歴史の中でもちょうど良い時期に形成されなければならず、その時期より早すぎても遅すぎても、生命の為に必要な重元素がちょうどよい割合で存在しません。この宇宙は137億年前に誕生したのに、神様が地球を創造したのは46億年前ですが、その“時間差”にはこのような理由があったと考えられます。生命が生存する為には特定の銀河が必要なだけでなく、恒星(太陽)もちょうど良いものでなければなりません。私達の太陽より質量が大きい恒星だと、速く不規則に燃えるため、生命を長い間維持できません。しかし、逆に太陽より数パーセント質量が小さい恒星でも、放射される熱が少なくなり、生命が危機に晒されます。惑星が生命に適した温度を維持するには、ちょうど良い軌道を周らなければならないのですが、銀河系の約75%の恒星は、複数の星が互いを周るグループを構成している「重星」であり、重星を周っている惑星は安定した軌道に乗れません。生命が生存する為には、ちょうど良い大きさと年齢を持つ「単一の恒星」でなければならず、特定の質量と安定した燃え方をする“中年”の太陽でなければなりません。地球の生物圏は、ちょうど良い質量の太陽と、ちょうど良い軌道のおかげで、寒さと暑さの間で微妙なバランスを保っていますが、もし太陽からの平均距離がわずかでも違えば、暑すぎたり寒すぎたりして生命が生存できないのです。そして、地球がちょうど良い軌道を維持するためには、何と木星や土星の質量と位置が極めて重要なのだそうです。木星は太陽系の惑星の全質量の71%(地球の質量の314.5倍)を占めているため、その強大な重力によって彗星を吸い込んだり、彗星の軌道を変えさせて太陽系から送り出してしまいます。もし、木星の質量がもっと低いと、地球が小惑星や彗星と衝突する可能性が高くなり、逆に、木星の質量がもっと高いと、その重力によって地球の軌道が乱れ、生命を維持するのに必要な軌道から外れてしまうそうです。土星は木星以外の太陽系惑星の全質量の3/4を占めていて、木星と土星の軌道のほぼ円形に近い楕円率が地球の安定した軌道には欠かせず、木星か土星のどちらかの軌道の楕円率がもっと高いと、重力による影響で地球の軌道は変化して、生命を維持できない軌道になってしまうそうです。神様が太陽と地球と惑星をちょうど良い距離に創造し、その軌道を維持する為に137億年-46億年=91億年かかったとも言えますが、おかげさまで私達は「暑い」「寒い」と言いながらも快適に生きています。このように、木星や土星にも重要な役割があったのですが、月も地球の生命を育む為に大きな役割を果たしています。太陽系にある他の惑星と衛星の関係に比べて、地球に対する月はとても大きく、月の重力は地球に大きな影響を及ぼします。月のおかげで地球の軸の傾斜度が23.5度傾いているので、私達は四季を楽しむことができます。東京は北緯35.5度ですが、地軸が23.5度傾いているので、真夏の太陽は約78度という頭上から照りつけ、真冬の太陽は約31度にすぎません。太陽が地面の真上から照りつけると、大気の温度は地面からの輻射熱で暖められるので、夏は暑くなり、逆に冬は寒くなります。もし、地球の軸の傾斜度がこれよりかなり違っていたら、気候の極端な地域が多くなり、高等生物が活動できる範囲が狭くなります。そして、月のおかげで潮の干満があり、沖合いの海水が浄化されます。はるかな昔、海に誕生した生命が地上に進出したのも、潮の干満が関係していると言われます。(潮干狩りを思い出してください)) 宇宙の星の総数は10の23乗個と言われていますが、「生命を維持できる惑星が存在する可能性」について、ヒュー・ロス博士は、10の42乗分の1だと結論を出しています。http://www.konkyo.org/Nihongo/DoesLifeExistOnAnyOtherPlanetInTheUniverse渦巻き型の銀河系にも、単一の恒星である太陽にも、銀河の中心ではなく辺境に位置するのにも、地球が46億年前に誕生したのにも、すべて理由がありました。木星や土星が存在するのも、月が存在するのも理由がありました。それらは、神様が地球の為に必要とされた環境でした。ヒュー・ロス博士ご自身はクリスチャンだそうですが、全宇宙の中で生命を維持できる惑星が、地球以外に存在する可能性が極めて低いならば、「神様はこの地球一つを創造される為だけに全宇宙を創造された」と、言えると思います。10の42乗分の1と言う確率はどれくらい凄い数字か、私達が宝くじを当てる確率と比べて見ましょう。下一桁だけで当たる8等300円が100万本あるとすれば、発行枚数は1000万枚ですから、一等の2億円が当たる可能性は1000万分の1です。(それに、ユニットとか組があって同じ番号がありますから、2億円を当てる人は数人います。)1000万分の1=10の7乗分の1です。宝くじは買えば偶然当たることもありますが、神様が生命を創造されたのが10の42乗分の1の奇蹟だと仮定すれば、とても偶然とは思えません。もしかしたら夜空を彩る星々は、神様が宇宙で唯一つの「奇蹟の惑星」を創る為だけに必要だった“空くじ”なのかも知れないのです。(笑)約46億年前に誕生したと言われる地球。40億年前に生まれたバクテリア(原核生物)が全ての生物の祖先です。10億年前には真核生物、原生動物に進化しました。7億年前には腔腸動物に進化しました。4億年前にはクラゲ・サンゴ・イソギンチャクの類に進化しました。 3億年前にはカメ類、ワニ類に進化しました。2億年前には恐竜類、竜盤類、鳥類に進化しました。6500万年前には哺乳類に進化しました。神様は全知全能ですが、生命を創造するには時間が必要なことは理解できると思います。約500万年前に進化した猿人は原人に進化し、原人は旧人に進化して、新人(ホモサピエンス)である我々が生まれました。その長い間、男女は常に複数の男女と関係を持つ(一夫一妻ではない)ことで、産み増えて来ました。神様に対する人々の意識も数千年かけて啓発され、神様の願われる「一夫一妻」が当たり前の世の中になりつつあります。統一原理の堕落論は人類始祖の最高の男女が堕落したと言う理屈です。しかし、現実の神様の創造の原則は、低レベルから高レベルへの進化であり、それが地球の歴史なので、堕落論や復帰摂理は出る幕がありません。人類始祖が堕落して悪の世界になったのではなく、毎日毎日137億年かかって、原始の世界から神様の理想の世界に近づいているのです。このように宇宙を創造された神様の力は、当然、宇宙の隅々にまで及びます。コペルニクスもガリレオもニュートンもアインシュタインもクリスチャンですが、「創造主である神様こそが秩序ある自然界を創造された」と信じるクリスチャン達によって、科学は発展してきました。韓国の田舎に建設された“王宮”を神様の家だと信じ崇める宗教もありますが、宇宙を創造された神様が、韓国の田舎に“王宮”を建設して欲しいと願うものでしょうか?日本の田舎に“王宮”を建設して欲しいと願うものでしょうか?そのように教える宗教が、はたして科学的だと言えるのでしょうか?