2004/03/10(水)12:52
プロジェクトX「決断 命の一滴」
私は17年前に弟を亡くしました。
弟を奪った病気は「急性リンパ性白血病」。
しばらくして骨髄バンクができました。
母は「あのとき骨髄バンクがあったら…」と何度もつぶやきました。
それから17年。あのときの悔しい思いを忘れてしまっていました。でも設立に立ち上がった時に、浴びせられた言葉に憤りを感じ、なのに、私も決してその他人行儀な人達と変わりないことを恥じました。
そして遅れ馳せながら、骨髄バンクに登録する事を、決意しました。それで、白血病患者の将来を閉ざさなくてすむのなら、また、どこかの家族が私達と同じ思いをしないで済むのなら、移植でもなんでもしたいと思いました。
いまだに言ってもしかたがないと知っていながら、「拓が生きていたら、学者さんにでもなってたかね。」なんて、母と話します。そんなやるせない気持ちは、2度と味わいたくないですもんね。