わたしのブログ

相変わらず、久々の更新になります。

つい先日、友達から電話で衝撃のニュースを知ることになりました。
普段のあたしなら新聞もわりと隅々まで読むほうだし知らないはずはなかったのですが…。
その日に限って1日中出掛けていてテレビも新聞も何も目にしていませんでした。
そのニュースとはピアニストの羽田健太郎さんがお亡くなりになったということでした。

長男が小学校の4年生の時だったと思います…羽田健太郎さんのコンサートに行きました。
トークがとても軽妙で子どもも楽しめるコンサートでした。
息子は｢また行きたい!｣と大興奮だったのを今でも覚えています。
それにはこんなエピソードがありました…。

コンサートが終了してCDやグッズが販売されているところへ羽田健太郎さんが出てこられて
購入者にサインをプレゼントしてくれるというもので、ご本人が出てこられました。

…その時長男は抱きつかんばかりの勢いで羽田健太郎さんにおもむろにかけよりました。
それだけでもあたしはもうびっくりで、慌てて息子を捕獲しに走り寄ったと同時に警備の人に
何か言われている息子…
そんな息子に羽田健太郎さんは何事もなかったかのように
｢ボクはピアノやってるの？」
息子｢はい習っています!｣
羽田さん｢そっか、頑張れよ。１日15分でもいいんだよ、少しづつでいいから毎日続けて練習をするといいよ」と…笑顔で息子の頭をなでてくれて。
警備の人も子どもだったので大目に見てくれて｢ボク、よかったね｣といってくれました。

最後に息子とあたしに握手をしてくださりその手の温かさを今でも覚えています。
息子にとってはもちろんのことあたしにとっても忘れられない出来事になりました。

息子に羽田さんの訃報を話すとびっくりして声も出ない様子でした。
亡くなられるにはあまりにもお若いのでなんだか息子もピンと来ていないようでした。
テレビなどで羽田さんを見かけるたびにコンサートでのことを思い出して尊敬の思いと勝手な親近感を膨らませてきただけに本当にショックだったようです。

羽田健太郎さんのCDの中に｢感謝｣という曲があります。これは息子が大好きな曲です。
きっと息子がピアノを続けてこられたことに、あの時の羽田さんとの思い出が強く作用していると思います。そんな羽田さんに感謝の気持ちと、心よりご冥福をお祈りしたいと思います。