Kao文字倶楽部

2010/07/10(土)03:55

ジブリ「耳をすませば」、懐かしい参加作品をツィッターしつつ見る!

こんばんは~。 東北ツアーから帰って来て、いよいよ いろいろとCD制作のための使用楽曲の著作権の許諾やらなにやらで 雑務が始まりました。 9日は昼間もそんなに蒸し暑くならずに済んだので、壊れかけてる冷房を使わなくて済んで なんとか自然の風に吹かれながら作業できた・・・。(笑) パソコンに向かっている時に ツィッターで再会できた「耳すま」の雫ちゃん=本名陽子ちゃんからDMを頂き、久しぶりでびっくり! なんとっ「夜9時~「耳をすませば」のテレビ放送に合わせてUstreamで実況中継をやる」とのこと。 東北ツアー中に「紅の豚」をやっていて東根の温泉旅館で見たので(笑)、来週は「耳すま」なんだな~と思ってはいたんですが・・・・そっか~ 9日でしたっけ。 実況中継でツィッターの「耳すま」ファンと一緒に放送を見ながら、裏話などして盛り上がるという、まるでサッカーの副音声のような企画!素晴らしいっ。 そこで、天沢聖司くんのヴァイオリン演奏を担当していた私のところにも 陽子ちゃんが声をかけて下さり、Ustreamの最中にメールで演奏部分に関することを何かコメントする、ということに。いや~っ、これは突然頂いた話としては相当面白そうっ!(笑) 何と言ってもこの作品ものすごい知られているんですが、最後のテロップに演奏者の名前はいっさい出て来ないので 私が弾いてることも、名前もほとんど世の中の方には知られていないのです・・・。(苦笑) CDを買って下さった方だけが知ってるのかも。(本名でジャケットの中本にそのまま記載が載っています。) で、夜9時にはテレビ放映を見ながら パソコンでUstreamを開け、陽子ちゃんの放送を見つつツィッターにもコメントする、ということに。 んんん~ 楽しみだなぁ。 ミュージカル「エリザベート」のトートダンサーだった、友達のダンサーのダンス公演を夜 高円寺に見に行くことになっていた私は、急いで終演後タクシーで家に!そして無事にテレビ放映の最初からに間に合いました~。 ああ~っ、懐かしい作品。 すべてが素朴であったかな作品で、何か大きなドラマチックなことがあるってわけでもないのに 日常の雰囲気の中に流れるあったかさ、人間同士の優しさや弱さや絆や・・・そう言ったものに初恋の甘酸っぱさが加わって、純粋な気持ちやまっすぐな夢への希望が凛と見えてて・・・誰にでもこんな時期がどっかであったりするんじゃないかな~っていうような、そんな作品。 Ustreamを開けて見てると、ほんとにすごい早さでTLが進んでて、全然追いつけないっ。(苦笑)「耳すま」ファン、たくさんいるんですね~。なんか単純に、この作品に関わった一人として嬉しかった~! いよいよ、みんなも大好きで私も大好きな、聖司くんの伴奏で雫ちゃんが歌う「カントリーロード」の場面! あっっっっ・・・・と言う間に終わりました。(笑)が、いろんなことが思い出されました。 Ustreamでも陽子ちゃんにメールしてコメントとして読んでもらいましたが、ここでもまたご紹介しておきます、時効話。(笑) この曲は本来はin Gで書かれていてヴァイオリンの開放弦を余すところなく効果的に使える様な重音の響きを中心に アレンジされていました。 がっ・・・、陽子ちゃんにとってはちょっと高い音の部分がこのキーだとつらい、ということで 録音収録日の数日前になってin Fにキーを下げるという変更が伝わって来て、作曲の野見さんは「せっかくのヴァイオリンの開放弦の響きをどうしても曇らせたくない」という意志から私に、すべての弦で1全音ずつ下げて調弦し、最低音がFになるようにセッティングしてほしいが 楽器に負担がかかったりして大丈夫か、可能ですか?と 問い合わせて来たのです! バッハやバルトークなどクラシックの大作曲家の既存の曲でも わざと調弦を違う調弦にして(弾く前に最初にどういうチューニングにするか、楽譜に指定してあったりする)その譜面を見る&弾くようにしてある曲などあります。 そんなこともあり、私にとっては逆に難しいシフトになるよりもありがたいくらいの作曲家からの提案でしたので 全然OKですってことで3日くらい前から弦がそのキーに落ち着くように1音下げた調弦でセッティングして、録音に臨みました。 キーが下がったことで元々の弦の張り具合よりも駒にかかる張力が弱まったおかげで、実際の音も古楽器に近い柔らかいトーンになり、他の古楽器とのバランスが絶妙に混じるようになって 非常にいいアンサンブルが実現できた、ってわけです!!すごい裏話でしょう?! 実際に今売っている「耳すま」のアレンジ譜は そういう意味で、普通のin Fの譜面なので 超~難しいシフトになっていたりして・・・あれでは同じ様な音はでないのですよー。面白いトリックでしょう? これは 現場にあの時いた人たちしか知らなかった話で、それも私と野見さんの中でお互いで決まった話なので ほとんどこのトリックは知られていない話です。(笑) 録音時にはinG の譜面を見て実際に出る音はin F、という不思議な感覚の中で録音され、実際 あの立ち位置を宮崎さんに指示されてあの絵の通りの位置でみんなが立ち、せ~ので録音しました。 それにUstreamで陽子ちゃんも言っていましたが、宮崎駿さんが楽器の手先の動きなどを詳しく知りたいということで 録音をすると同時にVTRを撮り、それを元に手先の細かな動きなどおこしています。そんなわけで 自分の弾き方の全てがアニメになっているのを見て、出来上がった聖司くんの動きが自分だっていうのが ホントに見ていて笑えましたよぉ~。 だって、ある音になると膝をがくっと曲げてそこに音の重心がかかる感じで弾いてる様子が ホントにいつもの私、そのままなんだもん・・・・。(爆) 宮崎さんは録音ブースから絵コンテのスケッチなどもされていました。何かイメージがわき上がったものもあったのかもしれないですね。 でも、今見ても思うのは あのカントリーロードの音が表してる通りの、ほんとにあったか~い感じの録音雰囲気で出来たなぁ、ってこと。 こんなに年月が経っても みなさんが愛してくれる作品になった、というのは嬉しいことです・・・ホントに今日、反響の多さを目の当たりにしてひしひし思っちゃった。 放送が終わって練習室に行き、原譜が残ってるか楽譜棚を探してみたところ・・・ありました、ありました!!野見さんからもらったコピーの楽譜に、自分で書き込みをした懐かしいカントリーロードの楽譜! 他にもこの時期、イメージアルバムというのが出ていて、その曲も何曲か録音しました。 サントラは聴いたことあるけど、イメージアルバムは知らな~いっていう方、ぜひ今度機会があったら聴いてみて下さいね。 ということで、今日は見つかった楽譜とイメージアルバム(白い方)&サントラの画像でーす。 耳すまファンの方々、いつまでもこの作品を愛して下さってありがとうございます!! そして本名陽子ちゃん、実況中継お疲れさまでした~!楽しい企画に参加させて頂き、私にとっては夢のようなひとときでした~。ありがとうございました!!!

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る