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テーマ:雑学NOW!!(98)
カテゴリ:雑学のススメ(物理系)
次の話は高度5000mから落下し、運良く助かった人がテレビで語っていたものです。
「飛行機がやられて火を吹き、パラシュートを取りに行くとパラシュートは燃えていた。私の顔にも火がつき、ここで死ぬなら飛び降りて即死しようと思った。飛び降りて下を見ると森が見えた。私が落ちた所は森の枝が茂っていて下には雪があった。気がつくと星が見え、体中にとげが刺さっていた。でも私は生きていた。」 ギネスブックによると、今まで人類の歴史でもっとも高いところから落下し、生存した記録はなんと6700mからの落下であったという。 6700mの上空で空中分解した飛行機からパラシュートなしで飛び降りて奇跡の生還をした人は、落ちたところが雪に覆われた渓谷の斜面で、そのまま谷底まで滑り落ち、骨盤を折り、背骨に重傷を負ったとの事である。 どうしてそんなに高いところから落下して生きていられたのかというのが疑問ですね。 その答えの一つには、落下地点が幸運にもクッションの役目をする場所であったということです。 だから、叩きつけられずに済みました。 逆にこれが水であったら間違えなく助かりません。 そしてもう一つの答えは、人間は最大でも300km/時までしかスピードが出ないということです。 これはロケットのようにまっすぐ落ちた場合で、スカイダイビングのような横の格好では190km/時前後にまでなります。 これは空気抵抗によるもので、もし空気抵抗が無かったら、6700mから落下したとすると地表には何とマッハ1(時速1140km)近くにもなります。 ですから、人間は573mより高い所からの落下はどんなに高くても地面に着いたときの速さは変わらないのです。 それでもやっぱりパラシュート無しでのダイブはやりたくないものですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.21 09:56:34
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