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テーマ:おすすめ映画(4015)
カテゴリ:映画・VIDEO
フランスを代表する俳優たちの競演、あるいは裏切りという名の犬を初日のテアトル梅田で観てきました。
はっきり言って、ろくに予告も見ず俳優と簡単な映画紹介文を読んだだけで行こうと決めましたが、男のドラマが繰り広げられる、予想以上に骨太な犯罪映画で観に行ってよかったです。 衝撃の実話を基に、権力志向の強い野心家の刑事と、彼の策略で投獄された正義感あふれる刑事の運命を描いたフレンチノワール。ハリウッドではロバート・デ・ニーロ製作によるリメイクも決定した話題作だ。フランスを代表する名優のダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューが、主人公の刑事2人をいぶし銀の魅力で演じる。 多分、原題は、【オルフェーヴル河岸36番地】とかなんだかだと思う。36が目立ったタイトルだった。それを日本でこんなタイトルにしたとはいえ、あまりに違うが、タイトル勝ちだと思う。私が興味を惹かれたのもまず、「なんだ!このタイトルは!?」ってことでチェックしたからだ。そしたらドパルデューにオートゥイユだもん、そりゃどんな映画だ!?って興味を持ちますわ。 去年に引退した、と噂の流れたドパルデュー。 そしてラブストーリーで憂いを帯びた役の似合うオートゥイユ。 渋いです。 映画を見てる間に気がつかなかったけど、二人が愛した女性を久しぶりに見るヴァレリア・ゴリノが演じてます。 この映画は男性女性関係なく、大人にはお勧めです。 ストーリーのさわり部分をHPから抜粋。 シテ島オルフェーヴル河岸36番地のパリ警視庁に、二人の警視がいた。一人はBRI [探索出動班] 所属、部下からの人望厚く正義感溢れるレオ・ヴリンクス警視(ダニエル・オートゥイユ)。もう一人はBRB [強盗鎮圧班] 所属、権力志向の強いドニ・クラン警視(ジェラール・ドパルデュー)。かつて親友だった二人は、同じ女性カミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)を愛した。しかし彼女はレオと結婚。以来二人の友人関係は崩れ、今では誰もが認める宿敵となり、お互いが従える部署も対立していた。そんな折、ロベール・マンシーニ長官の昇進が決まり、次期長官候補として二人の名が挙げられる。 パリでは現金輸送車強奪事件が多発。一年半で7件、9人が殺され200万ユーロが奪われた。犯人逮捕のため、特別体制が取られる。階級、年功、成績も同じ、実力も伯仲するドニとレオ。長官が指揮官に任命したのはレオだった。彼は自分の後任にはレオが相応しいと考えていた。しかしどうしても事件の指揮を執りたいドニは、計画への参加を長官に直訴。長官はレオの指令の下に動くことを条件に許可をする。事件を1年半ずっと追ってきたドニは、ライバルに手柄をさらわれる事が面白くなかった。 いやぁ~、もうムカつくほど嫌なドニ役をドパルデューが演じてて、ホント気持ちいいくらい・・腹が立ちます。いいところも、昇進のためにわざとやってるとしか思えない雰囲気がバッチリです。そしてレオ役のオートゥイユがとっても渋くてカッコイイ男って感じに見えます。今までは優男ってイメージだったんですけど、くたびれた中年でありながら、仲間や仕事に対して真摯であろうとする姿にホレボレしますね。 これは男性から見ても同意見だと思います。 脚本、音楽、映像・・どれもが無駄なく作られた110分のフレンチノワール。久しぶりに満足のいくフランス映画を観た~って感じです。裏切り、友情、愛・・いろんな要素が詰まってて、人間臭い映画でもありました。 こうしてレビューを書きながら飲んでいるのは昨晩開けた・・ クィンタ・レジオ2001サン・サヴィーノ 昨日よりタンニンが滑らかになってて、樽タルしい感じも円やかに溶け込みだして、スルスルと飲めちゃいます。といっても遅いのでグラス1杯で終了しておきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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