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テーマ:おすすめ映画(4001)
カテゴリ:映画・VIDEO
![]() 簡単に言うと、心を動かされたとても良い映画でした。悪い点は・・2時間40分と長いこと(私は2時間強くらいにしか感じませんでしたが)くらいで、この辺もうちょっと端折ってもいいんじゃないの?!と思うくらい、彼らの心情や当時の状況をしっかり描きすぎていた点かな。グッとまとめてあと15分くらい(適当ですが)短くても、戦争の悲惨さ、人種差別etc・・は伝わったんじゃないかな、と。 戦火にあっても子供を助ける気持ち、心の優しさを持つ黒人兵士を受け入れてくれるトスカーナの田舎の家族にとって、黒人差別なんて知らず、意外と温かく接してくれる。そんなところで隊長は呟く「ここでは、二ガーではなく、俺は俺だ。自分の国にいるより自由だ」と。子供を助けた変わり者も「こんなに白人の側にいたことなんて無い。」 半世紀以上前とは言え、まだ100年とかも経っていない過去では、まだまだこんなに差別されていた訳で、その辺をしっかりとセリフや回顧するシーンで描き、またアメリカ人兵士が青空の下、イタリア人が教会で、ドイツ兵が捕虜となりながら神に祈りを捧げるシーンは、神のもとに平等・・と言いたかったのか真意は解らないけど、祈る気持ちは同じで印象的だった。 何より、奇跡を信じる気持ち(というか、出来る!という信念?!)が子供を助け、そしてみんなの心を癒し、悲惨な戦場の中にも、奇跡的な希望が生まれる・・素晴らしい展開になってました。 解説は、今回観に行った映画館の紹介をコピペしたいと思います。 現代のニューヨーク。実直な郵便局員が、窓口に切手を買いに来た男を、顔を見るなり射殺した。彼の部屋からは、行方不明になっていた歴史的に重要なイタリアの彫像が発見される。2人の間になにがあったのか・・・? 謎を解く鍵は、1944年のトスカーナにあった。 1944年、黒人だけの部隊“バッファロー・ソルジャー”が、ナチスとの激しい戦いに身を投じていた。ある日、兵士の1人が地元の子供を救出したために、共に行動していた4人は敵陣で孤立し、トスカーナの村に辿り着く。彼らはそこで、人種や言葉の壁を越えて、信頼と絆を築いていくのだったが、そこには予想もしない激烈な運命と、ある<奇跡>が待っていた・・・・・。 実在した黒人部隊バッファロー・ソルジャーと、ナチスによるセントアンナの大虐殺をベースに、『マルコムX』のスパイク・リーが製作費40億円をかけて挑んだ『セントアンナの奇跡』。初めて戦場を舞台にした本作品では、これまでの黒人と白人の対立ではなく、争いを支持する者としない者の対立を描いている。まさに、アメリカ史上初の黒人大統領バラク・オバマを支持するリーが、変わりゆくアメリカと共に歩む、新たなる第一歩となる作品である。 私は、最初に殺された人が後の過去のシーンに絡んでいたのはすぐに理解できたし、じっくりと語ってくれたのであまり悩むことなく、長いストーリーもそう長く感じることなく受け入れられたのですが、最初の登場人物からしっかり見ておくことと、時代背景とか多少知っていると、解りやすいでしょう。 あと、言語もそれぞれそのままなのはとても好感が持てました。大切なことです。 史実に基づいているのは・・ ≪セントアンナの大虐殺≫と≪バッファロー・ソルジャー≫という黒人だけの部隊・・第92歩兵師団がいたってことだけなのかと。あ、もちろん、生き残った子供が後に、発明家となったことも確かのようですが。 少しネタバレ気味でスイマセン。本当に、イイ映画でした。演技もそれぞれ素晴らしかったです。戦争の悲惨なシーンが少しあるので・・【R-15】指定です。HPは⇒こちら!
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