食いしん坊新米ママの奮闘記

食いしん坊新米ママの奮闘記

いざ、出産

「もう産んじゃおう。」
そんな看護(助産)師さんの言葉にびびる私。でも、言われるがまま。

看護師さんが着々と準備を始める。
すると、どこからか続々と看護師さんたちが集まってくる。
ここぞとばかりに、私は大騒ぎ。
私「死ぬーーー!」「痛いーーー!」
心の中で「もっと労わって!ほら、私頑張ってるでしょ~~!」と叫ぶ(笑)

で、いきなり「じゃ、いきんでみよう」と言われる。
いや、わからないんですけど。どうやればいいの?と思いながら、いきむ。
1度いきむと、看護(助産)師さんがいきみ方や呼吸法を教えてくれる。
2度目、看護(助産)師さんの目を見ながら、看護師さんに合わせながら、いきむ。

いきみ始めると「痛い~」なんて叫んでる余裕はない。
出すのに必死。看護(助産)師さんに合わせるだけで必死。
「もっと私に注目して~」なんて思っている余裕はゼロ。

一生懸命いきんでも、出ない。赤ちゃんは出ない。
4回くらいいきんだ所で、頭が見えてきたらしい。
「見えてるよ~」と言われるけれど、「だから?何?」と思ってしまった。
いきんでいると、看護(助産)師さん達は「上手!上手!そうだよ~」と言ってくれる。
でも、やさぐれている私は「何が、『上手』だよ。みんなに言ってるんだろ!」と心の中で、悪たれをつく。

先生がやっと来た。先生が「あと5回いきんだら、手伝ってあげるよ」と言う。
思わず私は、先生をにらんでしまった。「さっさと手伝えよ!」心の中で叫ぶ。
で、代わりに口から出た言葉は「いたいーーーーーーーーーー!」(笑)

で、その後のいきみですぐ吸引。なのに外れた・・・。
先生の「外れちゃった」という言葉を聞き、また先生を睨む・・・。

で、次のいきみで、いきなりお腹を押された。総婦長さんが思いっきり押してる!
でも私のいきみが続かない。必死に一緒になっていきんでみる。

すると、看護(助産)師さん達の「わぁ~。大きい~」なんて言葉が聞こえる。
私は「終わった。終わった。」と思い、放心状態。
看護師さんが「触ってみて!ほら」と言うので、血だらけのわが子の腕を掴む。
ポチャとしてる。「ふ~ん。あっそ。」という感覚(笑)
「肉、ついてるな~。」なんて思った。
赤ちゃんの泣き声なんて覚えてない。
出す事に必死で、出た事に放心状態だったから。

終わった。
夫は、看護師さんに呼ばれ赤ちゃんと一緒に、ビデオを持って部屋を出る。
そしてあんなにたくさんいた看護師さん達もいっせいにいなくなる。
う~つまらん。

私は、先生に処置をしてもらう。「胎盤出すよ~」と言われ、心の中で「あ~痛いんだっけ?」と思いながら、黙っていると
看護師さんが「どうした?話して?しゃべって。」と言うので「痛い。」と遠慮なく言う。
けれど、周りに気遣ってくれる人がいないので、なんだかつまらない。
とりあえず「痛い。」と言うしかない。


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