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本日の「茶飯事」

本日の「茶飯事」

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2011年01月11日
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 昨日の通夜は、夕方からだったのでゆっくり家をでることができたが、今日は朝から行事が盛りだくさんのため、実家に泊まっていたわたしは、たたき起こされた。妹は、すでに起きて、朝ごはんの準備を手伝っていた。

 2人ずつ、2台の車に乗って出発。いったん祖父の家に集まり、葬儀会場へ向かった。
 驚いた。
 会場の駐車場の周囲に、花輪がずらりと並んでいた。祖父は郵便局に勤めていたことがあり、叔父も現在、郵便局長をしていることもあり、(叔父の)鶴の一声(?)で、それ関係のものがほとんどだった。ちなみに、弔電もほとんどそうであった。(ものすごい数だった)
 妹の勤務先からも2つ、花輪が出ていた。メールで「お姉ちゃんの会社からは出ないの?」と聞かれたが、うち、公務員ですから。そんなもんは出ません。出るとこがありません。

 多くの弔問客のおかげで、盛大な葬儀となった。

 斎場(火葬場)で、喪主の父が火葬するために「点火」ボタンを押す姿が、印象的だった。いつかわたしも、親が先に亡くなったら、あの点火ボタンを押すのだろうか。いや、親よりもわたしの方が先に他界するかもしれない。

 祖父の家から葬儀会場までを行って帰るとき、叔母が祖母を車に乗せたり降したりするのを手伝った。祖母は脳梗塞で倒れて以来、右半身がうまく動かせない。一人で歩けないので、移動は車と車椅子。叔母の娘であるわたしのいとこは、数年前に結婚して籍がはずれたので、必然的に直系の人間であるわたしや妹が祖母の手伝いをすることになる。いままでは、叔母と祖父でそれをやっていたが、これからは祖父のかわりに、他の人間がそれをしなければならない。叔母の車は、普通の軽四で、介護タクシーなどのように、車椅子ごとのせられるわけではない。叔母が一回ずつ、抱きかかえてのせたり降したりするのだ。わたしはそばで、車椅子を支えていた。

 叔母はすごいな、と思った。わたしは、今ですら、自分の世話で精一杯。この上、自分以外の人間の世話なんて、できないと思う。例えば、自分の親が脳梗塞で倒れても、叔母ほど献身的にはなれそうにない。

 祖父が火葬されている間、斎場にはわたしと母が残った。母は「おじいちゃん、あんたとあんたの妹のことを最後まで心配していた」と言った。葬儀会場でも同じことを言った。ようするに、さっさと結婚させろ、と、祖父は父や母に話していたらしい。亡くなった人には失礼かもしれないが、大きなお世話だ。

 火葬の後、親族で祖父の骨を骨壷に納めた。燃やされていてもわかるほど、祖父の骨は太かった。足を滑らせたりしなければ、きっと100歳を迎えることもできた人だろう。
 祖父は3人の子と6人の孫、最後はひ孫もいたけれど、自分は、これからずっと死ぬまで独身でいたら、あたりまえだけど、子供も孫もいなくて、寂しい老後と死を迎えるんだろうなあ、と、思った。老後と呼ばれる年齢まで、この世に生きているかどうかわからないけど。





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最終更新日  2011年01月13日 22時47分14秒
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