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2005年06月29日
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カテゴリ:戦争映画
1989 アメリカ 監督:エドワード・ズウィック
出演:マシュー・ブロデリック、デンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマンほか
122分 カラー


 アメリカ南北戦争を扱った映画として名高い作品で、私自身も初めて見たときは衝撃だった。その後、数回見て、今回レビュー作成のため再視聴したが、ストーリー的にはもう少し練れるのではないかと感じたため、★5つの満点から★4.5に格下げ。
 映画は、アメリカで初めて組織された黒人だけの第54歩兵連隊の発足から、奮闘しながらも壊滅的な損害を受けたワグナー要塞戦までを描いている。このワグナー要塞戦は戦術的には全くの失敗であったが、黒人兵が国家のために命を捧げたという意味で、歴史的意義の高い戦いである。ちなみに、ワグナー要塞戦は 58日間の戦闘の末、南軍が撤退して終了。第54連隊はこの後も激しい戦闘を続け、おびただしい犠牲者を出しながらも「沼地の天使」という愛称を持って讃えられている。
 なお、連隊指揮官のロバート大佐、旅団長のモンゴメリー大佐など、史実に沿った登場人物も多く、トピックスもかなりの部分で史実に沿っている。 

 この映画の何が衝撃的かというと、やはり戦闘シーンだ。第二次世界大戦の戦闘シーンは、銃砲弾が飛び交う激しさがウリ、現代戦争では高性能兵器によるパワーや精密さがウリなわけだが、本作は第一次大戦ものとも相通じるところがあるが、人的損耗戦なのである。しかも、騎士道的精神なのか、戦術の稚拙さなのか、2列横隊の立ち姿勢のまま、両軍が対峙して銃を撃ちまくるという、常軌を逸した戦闘なのである。
 敵弾から身を隠すこともせず、次々と頭や腹を撃ち抜かれていくシーンは、実に恐怖感と残酷性を覚える。もちろん、敵弾から逃れるために匍匐で進むシーンもあるから、敵弾から身を隠してはいけないという規律があったわけではなさそうだ。多分、アメリカの軍そのものがイギリス軍の影響を受けているため、映画「サハラに舞う羽」にも出てくるような「方形陣」など人間を盾にした防御陣形の流れなのだろう。しかし、それにしても恐ろしく、残酷な戦闘手法である。このため、後の第一次、第二次大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争のいずれよりもアメリカ人の犠牲者を多く出しているのだ。
 戦闘シーンは第54連隊保存会という組織が存在しており、彼らが実演・指導しており、リアルなのはこのためである。
 また、北軍の軍組織や制服を知る上でもなかなか興味深い。ロバートは大尉からいきなり大佐に昇任するが、戦時の名誉昇任と思われる。また、下士官以下の階級も曹長、軍曹、伍長、2等兵くらいしかなく、大きい袖章が良く目立つ。制服は、北軍の青色のジャケット、ズボンで、フランス式のケピ式戦闘帽をかぶっている。

 もちろん、映画の良さは戦闘シーンだけではない。黒人が奴隷から兵士になっていく展開は、いわゆる人種差別からの解放であり、アメリカにとっては重く、永遠のテーマであろう。映画中では、比較的ライト感覚で黒人連隊の成長と活躍を描いているが、実際の黒人連隊への風当たりと、侮辱はもっと著しいものであったという。その辺りをきちんと描ききっていれば、ストーリー的にはもっと盛り上がっただろうと感じた。ただ、黒人連隊とはいえども、白人の指揮官・将校に支配されているわけで、現在も続く黒人蔑視の中、アメリカの黒人はどのようにこの映画を見ていたのか、気になるところだ。
 また、映画は単純なハッピーエンドで終わらせなかった点が評価できる。もし、単純なハッピーエンドにしてしまったら、人種差別という問題がこの南北戦争で完結している印象になってしまう。そうさせないことにより、人種差別の戦いは今も続いているという感覚を与えているのだ。
 トリップ役のデンゼル・ワシントンが助演男優賞受賞。鞭打たれるシーンの涙で獲ったと言っても過言ではないだろう。なお、ロバート大佐役のマシューもボンボンが戸惑っている雰囲気があってよろしいかなと思う。
 南北戦争ものに駄作はない。

興奮度★★★★★
沈痛度★★★★
爽快度★★★
感涙度★★

(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
 1862年9月17日、北軍のマサチューセッツ隊で中隊長を務めるロバート・ショー大尉は、メリーランド州のアンティタムの戦いに参加した。南軍に対して前進をするロバートの中隊は南軍の一斉射撃や砲撃により壊滅的な損害を受けた。
 首に負傷して帰還したロバートは、父親の口利きで、ハンター将軍や黒人指導者フレデリク・ダグラスらが組織した、アメリカで初めての黒人連隊第54歩兵連隊の連隊長(大佐昇任)となる。父親のコネの力だと影口も叩かれるが、ロバートは友人のフォーブスを少佐として部下に迎え、さらに幼なじみの黒人トマスも連隊に志願して入隊する。
 1863年にはリンカーン大統領が奴隷解放宣言を出し、黒人兵の存在が公認される。黒人連隊を実戦で活躍できるよう、厳しい訓練を課していくロバート大佐だが、その厳しさから次第に誤解を招き始める。黒人のトマスは、昔のようにロバートに話しかけようとするが、ロバートはまず許可を得ろ、と冷たい。フォーブス少佐にも黒人兵と親しくなるなと言い放つ。あくまでも規律のためではあるが、ロバートは次第に孤立していく。
 さらに、北軍上層部は黒人連隊を実戦で使う気がなく、制服や靴などは全く支給されなかった。靴欲しさに脱走した兵士トリップ(ワシントン)に鞭打ち刑を与えるロバートだが、黒人兵のリーダー的存在のローリングに実情を聞くと、ロバートは直接兵站部に出かけて、靴や被服を調達してくるのだった。また、志願時に約束された給与13ドルが10ドルに切り下げられ、黒人兵が給与受け取りを拒否すると、ロバート大佐自ら給与票を破り捨てるのだった。こうして、大佐と黒人兵の溝は埋まっていった。(*ちなみに、給与未払い問題は翌年になって、議会が取り上げ、13ドル支給がなされるようになる)
 1863年6月9日。連隊はサウスカロライナ州ビューフォードに前進。ローリングは黒人で初めての下士官曹長に昇任する。ビューフォードには、モンゴメリー大佐(旅団長)が率いる別の黒人部隊があった。その黒人部隊とともにA中隊がジョージア州ダリエンへ補給任務に出かけると、モンゴメリー大佐の部隊は略奪、放火のし放題であった。全く訓練されていないモンゴメリーの黒人部隊に規律などはないのだ。ロバート大佐にも火をつけろと命令するモンゴメリー大佐に、初めは拒否するロバートが、命令のためやむなく従う。
 第54連隊は肉体労働ばかりであった。ついに、ロバート大佐は上官に対し、彼らの不正事実を盾に前線勤務を要求する。
 1863年7月16日。サウスカロライナ州ジェームズ島で初めての前線に出ることとなった。射撃戦、白兵戦を通して42名の死者を出しながらも、南軍を撃破する。トマスもこの戦いで負傷する。
 さらに、連隊はワグナー要塞戦に参加する。要塞攻略のための先遣隊を志願したのだ。当然、多数の犠牲が予想されるが、ロバート大佐以下黒人兵の意気は高揚していた。南軍のワグナー要塞には、コロンビアート砲、32ポンド砲、カロネード砲、10インチ臼砲、12ポンド曲射砲が常備され、1000名の兵が守備していた。要塞攻略戦の前日、黒人兵らは歌を歌い、自らの思いを語って結束を強めるのだった。
 いよいよ攻略戦が始まる。突撃する黒人兵の間に容赦なく敵砲弾が落ちる。砂丘に身を隠しながら前進し、ロバート大佐は自ら先陣を切って要塞に駆け上る。しかし、ロバート大佐は弾を受け戦死。そして、連隊旗を持つトリップもまた撃たれて戦死する。フォーブス少佐、ローリング曹長らは果敢に要塞内に潜入するが、半数以上が戦死したにもかかわらず、攻略はならなかった。しかし、先陣を切って突入した功績は、後々高く評価されるのだった。


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最終更新日  2005年06月29日 10時44分05秒
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