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2005年09月02日
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カテゴリ:戦争映画
2004 アメリカ 監督:ロバート・ハーモン
出演:トム・セレック、ジェームス・レマー、ティモシー・ボトムスほか
89分 カラー


  1944年6月の第二次世界大戦欧州戦線における、史上最大の作戦「ノルマンディー上陸作戦(Dデイ)」の最高司令官アイゼンハワーの作戦の計画から実行に至るまでを描いたTVムービー作品。ドイツ軍の敗北を決定づけたこの作戦がどのように計画され、実施されたかはいくつもの映画「プライベートライアン」「史上最大の作戦」「バンド・オブ・ブラザーズ」などに詳しく描かれているが、本作はアイゼンハワー大将(アイク)個人に焦点をあてて描いた佳作である。この作戦の全権を担ったアイゼンハワーの葛藤と苦悩、そして決断がどのようにして行われたかは大変興味深い。また、アイゼンハワーの視点を通して見た、英軍モントゴメリー将軍、スミス参謀総長、パットン将軍、チャーチル英首相、自由フランスのド・ゴール将軍が面白い。
 本作の撮影はニュージーランドがメインだそうで、出演者もアイク役のセレックら数人を除けばオーストラリアやニュージーランド人となっている。セレックはアイクと顔つきは全然違うそうだが、落ち着き思慮深いイメージは良く出ているのではないだろうか。モントゴメリーやド・ゴール役もいい味出している。
 アイクの心理描写や作戦計画場面がメインであるため、戦闘シーンや兵器シーンは全くなし。戦争映画としてはやや寂しいのだが、ストーリーとしては大変よく練られており、この作戦を知らない人でも十分話を追っていけるように作られているのが好感。ただ、アイクと米軍を相当美化しているので、英国や仏国の人から見れば結構不満なんではないだろうか。はっきり言って、モントゴメリーとド・ゴールは馬鹿扱いである。

興奮度★★★
沈痛度★★
爽快度★★★★
感涙度★


(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
  1943年12月、英首相チャーチルのもとに米軍大将アイゼンハワー(以下アイク)が訪れていた。アイクは連合軍の史上最大の作戦に向けて、陸海空の全権をくれなければ連合軍総司令官の任を辞任すると脅す。チャーチルは、前代未聞の大権力にその決断をためらっていた。英空軍ハリス大将、米陸軍スパーツ中将も反対意見を持っていた。しかし、アイクは全権を得なければ作戦の成功は見込めないと説得する。チャーチルはアイクの代わりに誰が適任かと考えるが、ハリスは打たれ弱い、マーシャルは米大統領が離さない、マウントパッテンは太平洋にいるなど、結局アイク以外はいないのだった。
 連合軍総司令官となったアイクは、バラバラになりがちな陸海空の将軍どもを操るのが重要課題であった。地上軍総司令官となったモントゴメリーは自信過剰で、ノルマンディ上陸作戦は広正面戦略と決まっているのに、いつまでも狭正面戦略にこだわっている。モントゴメリーのプライドを保ちつつ、言うことを聞かせるのもアイクの役割であった。
 1944年4月16日。ノルマンディー上陸作戦決行日(Dデイ)が近くなって来た頃、アイクのもとにパットン中将がやってくる。ソ連軍を敵視した発言で更迭されようとしているところをマーシャル参謀総長から身を預けられたのだ。パットンはアイクの元上官であり、アイクは本国送還だけは許してやる。そのかわり、ドイツ軍の目をそらすための幽霊部隊の司令官に任ずるのだった。
 4月28日。英国の海岸に米兵の死体が流れ着く。米第4歩兵師団の新型兵器水陸両用車輌やDD戦車(ドナルド・ダック)の夜間訓練中に、ドイツ軍の魚雷艇攻撃を受けたのだ。兵員や兵器の損失も痛かったが、上陸作戦の内容を悟られることが懸念された。しかし、ドイツ軍はパットンがカレーに上陸するものと信じていた。
 損失したLST補充期間が必要なため、上陸作戦は5/19から6/5に延期された。さらに、作戦の機密保持のためドーバー海峡の民間船渡航を全面禁止にする。ところが、米軍のヘンリー・ミラー少将がバーでの飲酒中に作戦内容を大声で話してしまう。近くにいた101空挺師団のの士官の通報で急遽逮捕され、アイクは本国送還処分にする。かつての友人であったが、心を鬼にしての決断だった。
 いよいよ作戦が近くなり、イギリス国王への作戦説明会が開催される。場所はモントゴメリーの司令部で、禁煙になっているにもかかわらず、国王、首相が煙草や葉巻を吸い始め、モントゴメリーは煙にまかれる。
 Dデイは天候が重要課題であった。荒天であれば上陸戦に著しい被害が及ぶのだ。ただでさえ難しい気象予報だが、アイクは気象長官に正しい予報を出すよう厳しく命令する。また、上陸戦に先立って行われる予定の、ドイツ軍背後への空挺師団降下作戦における損失予想が悩みの種であった。空軍総司令官のマロリーの予想では7割が死傷するとされ、殺戮的数字に作戦の実施に踏み切れずにいた。
 6月1日。アイクはサウスウィック・ハウスに本拠地を移す。6月3日、悩みに悩んでアイクは空挺部隊の降下作戦の実施を決定する。アイクは、空軍総司令官のマロリーと第1軍司令官のブラッドレー中将に成功を託すのだった。
 6月4日。上陸後のフランス国内レジスタンスの協力を得るため、自由フランスのド・ゴールに作戦を明かす。しかし、傲慢なド・ゴールは作戦にケチをつけたうえ、協力を拒むのだった。
 直前になって低気圧が3つやってくることが判明。全船舶、航空機はすでに待機している。作戦を実施するには先発隊は出航しなければならない。もし、今回作戦を実行しなければ満ち潮の関係で、次回実施は夏以降となってしまう。アイクは、28時間だけ待つ事とし、Dデイを6月6日に設定する。
 気象長官の予報により、嵐の切れ目が出来ることが判明し、その間をぬって作戦の実施が決定された。アイクは空挺師団の将兵観閲の帰りに、作戦失敗時の会見文書を作成する。
 そして、ついに作戦が実施された。空挺部隊の損失は約2割であった。マロリーの約7割という想定をはるかに下回ったが、アイクはたった一人でも損失は損失だとつぶやく。


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最終更新日  2005年09月02日 09時02分50秒
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