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2006年11月13日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ 2006 TBS(TVドラマ)  プロデューサー:八木康夫、那須田淳
出演者:森山未來、内山理名、上野樹里、玉山鉄二ほか
約100分 カラー 


 今更だがTBSの戦争ドラマを。12/21には早くもDVDが発売されるそうだ。特典ディスクもついているそうだが、個人的には酷評の部類なので購入は見送り。TBSの作品という先入観もあるのだがうっしっしDVDにするほどのもんじゃあないと思うがねえ。

 TBSテレビが年に一度放映する戦争ドラマシリーズ。現代と戦時中の青年が入れ替わってしまい、戦時に飛ばされた青年は特攻兵器回天に搭乗して特攻していく羽目に、というSFチックな内容。同じ「回天」を扱った映画「出口のない海(2006)」の封切りに合わせるように9/17に放映された。TBSの戦争シリーズは恣意的で偏向した反戦メッセージがどうも鼻につくきらいがあって、はっきり言って期待はできない。とはいえ、主役はコメディ的な演技でウォーターボーイズでも好演していた森山未來ということで、どのような出来なのか興味がわいた。
 
 原作を読んだことはないが、SFコメディとしてはなかなか面白い内容だ。誰もが一度は空想し、興味を抱くような設定だけに、どうなるのだろうという先を見たさについつい引き込まれていく。ただ、舞台設定は極めてありきたりで、ストーリー展開も想像以上のものではない。もう少し、意表をついた展開やどんでん返し的なものがあっても良いのではないか。はっきり言って単純。しかも、一緒に見ていた家内がエンディングの展開には大いに不満を漏らしていたように、わだかまりの残る出来。森山未來のコメディ芝居は鼻につく臭さはあるものの、なかなか面白かっただけに何故コメディ的ノリのまま終わらせなかったのか、理解に苦しむ。最後だけ突然シリアスにされても・・・。

 要はTBSが作ると楽しいSFコメディもこうなってしまうという典型例なのだろう。TBS独自の反戦メッセージを入れたいのであろうが、このコメディ素材には無理。途中で主題が入れ替わってしまったのが顕著でとても興ざめだ。普通に作るだけで十分反戦的意図を伝えることはできたはず。逆にミエミエの反戦メッセージを入れることで視聴者側に自ら考えさせる機会を奪ってしまっている。
 顕著なのは、クライマックスの場面で、「60年前の連中も同じだった。いい奴も悪い奴もいるんだ。」「誰がこんな戦争を始めたんだ」と絶叫するシーン。現代から戦時にタイムスリップしていった「健太」は少なくとも自分の意志で敵艦に突入していったのであって、自分の意志にかかわらず特攻隊に配属となり敵艦に突入していくまでの心理変化は、戦時の少年が軍国少年に、青年が特攻隊に志願していく戦時の過程そのものである。その過程がうまく描かれれば秀作であったが、見事なまでに主題がすり替えられている。違和感を感じるのは、現代でぬるま湯のような生活に浸りきっていた健太が、たいして熱愛でもなかった恋人ミナミのために死に向かうのが理解できない。健太が飛ばされた戦時にはミナミ自身がいないわけだし、死を持って未来の彼女の身を案じるのは不自然。むしろ、戦時における戦友との友情、一人の男としての義務感、責任感、そして戦時の圧迫感と恐怖感こそが死へ向かう気持ちにさせたのであって、これこそが戦時における大衆の狂気である。それを、政府や、軍部、官僚などの責任とし、誰かを悪玉に仕立て上げて現代批判しようというメッセージ手法はいい加減反吐が出る。
 いずれにせよ、コメディらしく笑えるエンディングで締めて欲しかった所。
 この他、霞ヶ浦航空隊で傲慢な上官が特攻に行くとなって恐怖に震えたり、八つ当たりするシーンがあるが、実際それに近いこともあったであろうが、この描き方は当時を知る人が見ればかなりの憤慨ものだろう。当時の兵隊を小馬鹿にした冒涜シーンとも言える。

 ヒロイン陣には出口のない海でも登場の上野樹里と内山理名。上野樹里はいつになく色気があったが、内山理名の方は今ひとつ存在感なし。
 主人公が操縦訓練を受ける海軍九三式中間練習機(赤トンボ)は、ぱっと見良く似ているのでびっくり。ラジコンかと思ったが実機だそうで、近年再生産されているスポーツ複葉機「WACO複葉機」というもの。わざわざ赤トンボ仕様に塗装して撮影している。回天も原寸大を用意し、艦内セットもそれなりに考証された形となっている。しかし、この他の潜水艦などはほとんど作り込みされておらず、戦闘シーンは当然CG。爆雷投下シーンはひどいCGで、ゲームでもあんなにひどくない(笑)。また、B-29の空襲シーンもちょっと稚拙。あれなら描かない方がましかも。

 アメリカのテレビ映画は本物の映画を凌ぐものも少なくないが、本作は本当にチープなテレビドラマでしかなかった。日本でも「日本のシンドラー杉原千畝物語(2005)」のように映画級のものもあるだけに、TBSの姿勢や資質なのかも知れない。中途半端なものを作っても原作に失礼なだけだと思うのだが。


興奮度★★
沈痛度★★
爽快度★
感涙度★


(関連HP)
TBSテレビ「スペシャルドラマ 僕たちの戦争」公式HP
DREAM AIR INC HP(赤トンボ機情報) 

!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
 2005年(平成17年)9月12日、茨城県の海岸でフリーターの尾島健太はサーフィンをしていた。昭和19年9月12日、同じ海面で海軍飛行学生の石庭吾一は九三式中練の飛行訓練を行っていた。その時雷雲が起こり、二人はそれぞれ互いの世界に飛ばされてしまう。
 健太は昭和19年の海岸に打ち上げられ、近くの民家沢村キヨ、孫の文子の家で助けられる。うまく通じない会話に違和感を覚える健太だったが、B-29の空襲で自分がタイムスリップしたことを実感する。さらに、霞ヶ浦航空隊の練習機を墜落させた石庭吾一と瓜二つのために、霞ヶ浦航空隊に連行されてしまう。結局、何一つ出来ないにもかかわらず、健太は石庭吾一として訓練に励むこととなる。
 一方、吾一は病院で目覚めるが、外来語の氾濫する外界を見て、アメリカか鬼の世界に来たと錯覚する。そこに、両親と恋人の鴨志田ミナミが現れるが、どうしていいのかわからない。自分は健太ではないと言うが誰も信じてはくれない。残してきた幼い妹を思いつつ、現代の若者や失われたモラルに失望していく。
 健太は否応なしに特攻隊に志願させられる。しかし、日頃威張り腐っていた上官が恐怖で震え、八つ当たりするのを見て、逆にしばき倒してしまう。そして、健太は回天特攻基地へ配属される。この基地には鴨志田少尉も一緒であったが、この鴨志田少尉こそがミナミの祖父であった。この少尉が死んでしまえばミナミは生まれてこないのだ。
 吾一はミナミと次第にうち解けていくが、ミナミは祖母が逝去し荷物を整理している途中で、祖母の遺品の中から古ぼけた健太が履いていた海水パンツと車のキーを発見する。祖母は沢村文子だったのだ。また、吾一は石庭家の墓で自分が昭和20年8月15日に沖縄で戦死したことを知る。それまでに戻れなければ、もう戻ることは出来ない。
 回天特攻基地では次々に出陣していく。そして、ついに健太と鴨志田少尉もイ374潜水艦で出陣が決まる。敵艦を探しているうちに8月15日を迎える。健太は死なずにすんだとホッとするも、艦長らは沖縄突入を命じる。米軍艦艇の攻撃を受け、このままだと潜水艦もろとも鴨志田も死んでしまうと判断した健太は回天に搭乗して発進する。初めは敵艦の気を引きながら島に向かって逃げ延びるつもりであったが、敵艦はこちらを気にするそぶりがない。健太は思いあぐねた結果、敵艦に体当たりすることを決意する。
 2006年8月15日、吾一は吾一の子を孕んだミナミと一緒に沖縄に来ていた。沖縄でならば何か起こるかも知れない、何も起こらなければ健太としてミナミと生きようとと決意していた。ところが、海中に潜っていた吾一は腰ひもが岩場にひっかかって抜けなくなる。このままでは水死かと思われたとき、昭和20 年では健太が敵艦に突入していた。吾一は奇跡的に紐がとれてミナミのもとに戻っていく。


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最終更新日  2006年11月13日 09時09分46秒
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