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2007年06月22日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ2005 アメリカ  監督:ブライアン・トレンチャード=スミス
出演者:エイドリアン・ポール、マシュー・セント・パトリック、キャサリン・デントほか
98分 カラー TIDES OF WAR



 アメリカのテレビムービーで、世界情勢を反映させてか北朝鮮を敵国として潜水艦バトルを繰り広げるアクション映画。北朝鮮を敵国とした映画が近年多くなっているのはなかなか興味深いのだが、果たしてアメリカ国民が北朝鮮という国をどれほど理解しているかは別問題だ。潜水艦映画とは言え、かなりお手軽に作った様子で本物の原子力潜水艦映像はほとんどなし。あっても記録映像と思しきものが多く、水中シーンは全てしょぼいCG。北朝鮮軍がアメリカ原潜を上回るステルス原潜を所有していること自体非現実的だが、戦闘シーンは安っぽく余りにあっけない展開。ソナーにも反応しない凄く強そうな北朝鮮潜水艦なのに、魚雷2発であっというまに撃沈されてしまうし、特殊ミッションで北朝鮮の海中ケーブルに盗聴器を仕掛ける!?「カニ」と呼ばれるロボットも、著しくショボイ。
 映画は、北朝鮮潜水艦とのバトルアクションのほかに、米原潜艦長をとりまく友情物語も織り込まれている。部分的に裏切り?極秘ミッション?というようなサスペンス的な人間関係も登場するが、実に盛り上がりのないつまらない展開で終わってしまう。いかにも裏がありそうな登場人物なのに、裏がないってどういうこと。かなり消化不良な印象を得たので、脚本としての練度もかなりまずい部類なのだろう。

 北朝鮮相手なので、舞台は日本海や黄海。といっても全て海中なので、らしい映像はなし。ただ、北朝鮮軍に撃沈される役として海上自衛隊のゆうしお型「おおさか」という名の潜水艦が登場する。先にも書いたが、米原潜のまともな映像はほとんどなく、潜航シーンが一部あるだけ。その代わりハワイに繋留されていると思われるガトー級潜水艦が一瞬映る。米原潜の名称としてはSSN-727サンタマリアとポセイドンが出てくる。実際のSSBN-727はミシガンなので、もちろん架空の存在。このほか、連動している機動部隊という設定で空母とF-14トムキャットの映像が数度登場するが、空母はCVN-70カールビンソンと思われる。F-14の方はVFA-25のマーキングで、これは見事に「トップガン」の使い回し。ご丁寧なことに北朝鮮軍のF5タイガーと空戦まで繰り広げているが、もちろん「トップガン」の映像そのもの。

 艦長ハブリー中佐役のエイドリアン・ポールは渋めの好演だったが、他の役者は役柄の設定が浅めでせっかくの個性を生かし切っていない。唯一の女性大尉役のキャサリン・デントも感情の表現に抑揚がなく、ストーリーの盛り上がりに寄与できていないのが残念。アメリカ映画特有の無駄なラブシーンがないのは良かったが、逆に本作の場合、あったほうがまだましだったかもしれない。
 全体に、尻切れトンボ的な展開で面白味に欠けた。戦闘シーンも潜水艦映画としてはかなり稚拙だったし、ミリタリーに詳しい人が見たら、あまりに杜撰な考証であっけにとられるだろう。潜水艦映画はお手軽に撮ってはいけないという好例だ。

興奮度★★
沈痛度★
爽快度★★
感涙度★


!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
アメリカと北朝鮮の軍事的緊張が高まっている。10月14日、ハブリー中佐が艦長を務める米海軍原潜SSN-727サンタマリアは、日本海で北朝鮮のミサイル基地攻撃命令の許可待機任務についていた。副長はハブリー中佐の友人のパラトニオ少佐で、マレー兵曹とともにハブリーを支えていた。
 北朝鮮領海内にいたサンタマリア号はソナー反応がないままに、敵潜水艦に魚雷攻撃を受ける。ステルス性を持った北朝鮮の新型潜水艦のようで、いったんは回避するものの、次の魚雷で機関室を損傷してしまう。機関室の火災消火作業の際に、マクワナ機関長が戦死、パラトニオ少佐も重傷を負ってしまう。なんとか、公海上に逃げ込むことができたものの、パラトニオ少佐は死亡し、ハブリー中佐はハワイの潜水艦隊司令部に呼び出しを受ける。
 軍法会議では北朝鮮の新型潜水艦の存在を認めず、北朝鮮軍哨戒機の攻撃をハブリー中佐が取り乱した結果の判断ミスとされ、ハブリー中佐は左遷されてしまう。ハブリー中佐は、パラトニオ少佐の葬儀の席で少佐の妹で海軍情報部勤務のトリフォリ大尉と面会するが、トリフォリ大尉はハブリー中佐を恨んでいる様子だった。
 10月27日、ホノルルの海軍本部にバーカー少佐が呼ばれる。バーカー少佐は士官学校をトップで卒業したエリートで、折から北朝鮮との緊張が高まったために、北朝鮮の地中ケーブルに盗聴器を仕掛ける特殊任務を命じられる。しかし、付近の海底に詳しい人物が必要であり、ハブリー中佐に繰艦させることとなり、その副官として監視にあたることとなる。さらに、情報部のガラッソ大佐とトリフォリ大尉、安全保障局のウィンタースも乗艦することとなる。ハブリー中佐は乗艦を固辞していたが、11月1日に乗艦を受諾する。
 11月3日、日本の潜水艦が撃沈されたことを副官のバーカー少佐がハブリー中佐に知らせなかったことを皮切りに、ハブリー中佐やマレー兵曹はガラッソ大佐やバーカー少佐に不信感を抱き始める。また、トリフォリ大尉は海水温による探知業務についていたが、謎の巨大物体を発見するも、ガラッソ大佐はそれを封じ込める。
 11月5日、ついにバーカー少佐はハブリー中佐を解任し、潜水艦の指揮権を奪取する。次第にトリフォリ大尉はガラッソ大佐のやり方に不信感を持ち、ハブリー中佐に情報を提供し始める。また、海上では北朝鮮の哨戒艇に発見され、謎の潜水艦からも魚雷攻撃を受ける。バーカー少佐は間違っていたことを悟り、指揮権をハブリー中佐に戻し、ハブリー中佐は哨戒艇をミサイル攻撃して撃破する。さらに、姿の見えない敵潜水艦の正体を暴くため、通称「カニ」と呼ばれる盗聴器設置ロボットを出動させて敵潜水艦の映像撮影に成功する。緊迫した状況の中、カニの回収には失敗したものの、ついに敵潜水艦を撃沈する。
 帰還したハブリー中佐は英雄となる。しかし、パラトニオの墓の前でトリフォリ大尉に退役することを伝えるのだった。


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最終更新日  2007年06月22日 08時29分41秒
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