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2011年04月25日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ2008 チェコ、スロバキア 監督:ヴァーツラフ・マルホウ
出演者: ヤン・メドゥナ、ベトゥル・ヴァネク、ロベルト・ネブランスキー、ミハウ・ノヴォトニーほか
99分 カラー TOBRUK


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 第二次世界大戦時の北アフリカ戦「トブルク攻防戦」をチェコスロバキア人義勇軍をメインに描いた戦争ドラマ。今はそれぞれ独立したチェコ、スロバキアが製作した映画で、スティーブン・クレイン著「赤い武功章」を原作としている。巻末に「1941年秋トブルクに駐留し、カレル・クラパレック中佐の指揮下で戦った第11歩兵大隊の779名の兵に深謝する」とあることからも、史実に基づいて義勇兵を讃える製作意図があるようだ。
 全般にシリアスでシュールな映画で、無音を多用するソヴィエト映画的な雰囲気も漂う。また、カメラワークや台詞回しなどは、感情を前面に出す感じで、中東(イスラム圏)映画的ともいえるかもしれない。いずれにせよ、ハリウッドなどの欧米系映画とは一線を画するものだ。

 チェコスロバキアといえば、1939年にドイツの圧力によって事実上の国家解体以降、ロンドンに亡命政府が成立。亡命チェコスロバキア人が英国陸軍の一部として義勇軍となって枢軸国と戦った。本作のチェコスロバキア人部隊は第11大隊と呼ばれており、英国陸軍第70歩兵師団と歩調を共にしているようだ。英国にはこうした義勇軍が多く存在し、亡命型の自由フランス、ポーランド、チェコスロバキアのほか、宗主国としてオーストラリア、ニュージーランド、インド、南アフリカ、アビシニア、スーダン兵が参加している。
 本作の舞台となっているトブルクは現リビアの重要港で、連合軍、枢軸軍が目の色を変えて攻防を繰り広げた地である。1941年には連合軍守備隊が籠る箱形のトブルク防衛陣地に対し、ロンメル率いる独伊軍が包囲網を狭めてくる。本作のチェコスロバキア義勇軍は、トブルク守備増援に向かう第70師団とともにアレクサンドリアから海路でトブルクに上陸し、ポーランド師団と合流して枢軸国側のイタリア軍と対峙するため、塹壕線を構築する任務についている。

 内容はアクション系ではなく、どちらかというと義勇兵の精神的な交錯を描いたヒューマンタッチ。ドイツに占領されたチェコスロバキア人の義勇心と戦場のむなしさや恐怖を描く。さらに、部下と上官の確執と友情も描かれるが、全般に深みがないので総体でみるとインパクトに欠ける嫌いがある。新兵2名をめぐるいくつものエピソードが描かれている割に、最後に心に残るものがないのだ。
 原因としては台詞や背景描写などによる説明が不足していることがあげられる。そもそもトブルク攻防戦の背景がわかりにくいうえ、義勇軍の立場や戦闘状況がほとんど描かれないため、登場人物の置かれている心理状態が探りにくい。演技による表情だけでは、ユダヤ系の新兵、新兵を嫌う伍長、物静かな軍曹などストーリーの核となる登場人物の心情が響いてこないのだ。響いてこないがゆえに、それぞれのエピソードに対する思い入れが薄くなってしまった。このあたりもう少し台詞などで性格づけがなされていれば良かったかな。
 
 ロケはチェコとチュニジアらしい。砂漠のシーンはチュニジアだろうが、さすがにスケール感がある。砂漠に起こる砂塵嵐はものすごい。戦闘シーンでは銃撃戦もあるが、なんといっても砲着弾シーンに力が入っている。爆薬使用量はなかなかのもので、所構わず砂煙がたち起こり、かなりリアルだ。一部兵が足を吹っ飛ばされるグロシーンもある。ただし、兵器類はあまり資金がなかったと見え、連合軍も枢軸側も戦車が一台も登場しない。やはり北アフリカ戦は戦車戦のイメージがあるのでちょっと残念。残念と言えばトルブク塹壕線の雰囲気がもう一つだった。もっと地雷原や塹壕の位置関係を考慮した戦闘シーン描写があったら良かった。

 チェコ、スロバキアで製作した意欲作だが、十分にストーリー、編集とも練られていない不完全作といった印象。ヒューマンドラマとしてはやや中途半端になってしまった感があるし、過去の英雄を讃える作品としてもちょっと消化不良。製作陣の思い入れがもっと前面に出てきて欲しかった作品。ただ、戦史的にはなかなか面白い部隊を取り上げているので、もっと戦闘的な描写が見てみたかった気がする。
ちなみに、チェコスロバキア空軍義勇兵を扱った映画には「ダーク・ブルー(2001)」がある。こちらもなかなか良い作品で、チェコスロバキアの置かれた立場が良く描かれている。

興奮度★★★
沈痛度★★★★
爽快度★
感涙度★★



!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 1941 年のエジプト。連合軍のチェコスロバキア義勇兵第11歩兵大隊の訓練キャンプに新兵が二人やってくる。ユダヤ人のリーベルマンとポスピカル二等兵だ。指揮官は軍曹の代理コハック伍長が行うが、部下に冷酷で特にユダヤ人リーベルマンに厳しく当たる。リーベルマンはコハック伍長にボクシングを挑むがこてんぱにやられる。だが、こうして小隊のメンバーとなじんでいく。リーベルマンとポスピカルは仲良くなり、休暇にはともに飲みに出たり、海に行ったりしていた。
 いよいよ前線に赴くこととなり、大隊は第 70歩兵師団の支援のためアレクサンドリアから船でトブルクへ上陸することに。そこで、、ポーランド師団と合流し、枢軸国側の包囲網に対して西側の6km に13の塹壕を布陣する。
 最前線の塹壕掘りは過酷で、かつ敵の砲撃がやってくる。これまで寡黙で謎だったボルニー軍曹も行動を始める。陽気なルージャは別の部隊の塹壕に入り飼っていた鶏の卵を調達する。敵の砲撃は突然行われ、外で水浴びをしていた仲間の一人が直撃を受けて戦死する。その姿をみたポスピカルは恐怖心を抱く。
 新しくスウェザウスキー少尉が着任し、ポーランド人の観的手がやってくるために監視所を作ることに。だが監視所は敵の砲撃の的になる危険があり、少尉は観測中に砲の直撃を受けて戦死する。そしていよいよイタリア軍が突撃を開始してくる。小隊は必死で反撃し撃退。だが、敵の砲撃が再び始まり、ポスピカルは砲の至近弾を受けて意識もうろうとなり、恐怖のあまり戦場を離脱してしまう。
 しばらく砂漠地帯を放浪し水も食料もなく道にへばっているところを救急車両に拾われる。そこには瀕死となったトニクが乗っていた。途中でタイヤがパンクし、修理中にトニクが歩いて行ってしまう。最後の力で逃げようとしたのだ。そこで倒れたトニクから別の兵が指輪を盗もうとし、止めたポスピカルは頭を殴られて失神。車は行ってしまい、再びポスピカルは放浪する。ようやく元の陣地に戻ったが、伍長は逃亡兵として報告すると詰め寄る。だが、ボルニー軍曹が制止しポスピカルは再び任務に就く。だが、軍曹が本部に行っている間に伍長は捕まえてきた捕虜を勝手に射殺。問題視したポスピカルと殴り合いとなる。そこに軍曹が戻り、伍長、リーベルマン、ポスピカルに偵察を命じる。
 3人は偵察に出かけるが、敵の陣地目前で二人を先にやらせた伍長が撃たれてしまう。二人は塹壕に隠れるが、ポスピカルは伍長を助けようとする。だが腕を撃たれてしまい、伍長救出をためらっていたリーベルマンはポスピカルに援護射撃を頼んで伍長を助けに行く。リーベルマンは伍長を連れもどるが、そこには撃たれて死亡したポスピカルの姿があった。





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最終更新日  2012年04月15日 23時30分50秒
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