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カテゴリ:日々雑感
![]() なんぼのBLOGでも触れてあったが、偽装肉の事件は確かに凄まじいものがある。なにしろ、我々の生命にも直結する食品であるがゆえに、由々しき問題である。 そして最近では、これくらい大きな問題が発生すると、ほどなく会社は消滅してしまうという図式が定番になっている。にもかかわらず、そういう事件を他山の石とすることができないというところにこそ、問題の根深さがあるのではないかと思われる。 例えばそれは、「もちろん私が一番悪いんですけども...消費者自体も安いものばかり求めるから」という社長の発言がいみじくも言い表している。 言ってしまったのがそもそも事件の張本人なので、「ふざけんな」みたいな感じで一蹴されしまうのだが、個人的には納得できるところがある。つまり、そうでもしないとやってられない構造的な問題があるのかもしれないということなのである。 だいたい、モノには適正な対価というものがあるはずである。そしてふつうに考えると、価格は品質に比例するのである。 ところが消費者は、いちばんいいものをいちばん安く手に入れたいなどとムシのいいことばかりを考えるから、販売者は適正価格ではなく激安価格でそれに応える。そのしわ寄せを生産者はかぶることになるのである。 大量消費、過当競争の世の中になって、自分では気が付かないうちに誰もが良識を失っている。この事件は、そういったことへの警鐘であると受け止めるべきである。社長を糾弾しているだけでは何も始まらない。 そんなわけで私は、1次産品は極力地産池消を心がけている。 地元生産者は地元消費者を、まさか騙したりはしないだろうという信頼感を買っているのだ。変なもので、地元から遠ざかるにしたがって安全度が低くなっていくような気がする。鳥取県産がなければ島根産、それもなければ岡山産とか、まるで高校野球の応援のように、近いところから応援優先ランク付けがなされているのである。 しかしながら加工品となると、奥が深すぎてよくわからないというのが正直なところである。本当の問題は、実はそこにあるのだが…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.26 02:35:03
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