KAPPAのひとりごと

　京都２日目。

　先に実家には寄らずに、ホテルから嵯峨へ出かけた。ダンナの友人が昨年京都に越してきて、町屋を利用してギャラリーを開いているので、そこへ遊びに行くためである。ＪＲ嵯峨駅から歩いて５分足らず、あかり庵というところである。

　ホテルの近くに地下鉄の駅があったので、そこから二条駅へ行き、ＪＲ山陰線にで嵯峨駅まで。
　ギャラリーが開くまで時間があったので、駅前で子供らを遊ばせながら時間を潰し、それからあかり庵へ向かう。

　あかり庵は観光客でにぎわう嵐山方面ではなく、閑静な住宅街の中にひっそりとある。おかげで見過ごしやすい場所かもしれないけれど、部屋でぺたぁんと座って庭を眺めるのもなかなかいいし、何より住人・黒田さんの写真や書が私は好きである。写真は内側から来る力強さみたいなものを感じるし、書は気分が軽くなるような楽しさがある。
　しばし庭を眺めながらダンナと黒田さんと婚約者の方(６月にご結婚されるそうで(*^^*))と４人でのんびりとお喋りした。本当に、時間がゆっくりと過ぎていくような感じ…。

　このまま嵐山で遊ぶのも…と思ったけど、お寺巡りは子供らには退屈だし、岩田山もまだ子ども達が昇るには厳しい。まだ川遊びをするような季節でもないし…と嵐電に乗って嵯峨を後にした。ちょっと場所は遠いが、植物園まで行ってみるかと白梅町からバスに乗り込んだ。

　加茂川の橋の麓にある評判のいい洋食屋さんがお弁当も売っていると聞いていたので、そこで買って植物園で…と思っていた。が、お弁当は４０分待ちというので諦め、お店に入って食べることにした。

　が、ここもお客で満員。タイミングがよかったみたいですぐに座れたけど、後から来る人はみんな観光客の様である。口コミどころか、ガイドブックにもよく書いてあるみたいだもんね。
　ハンバーグが美味しいと聞いていたのでハンバーグと子ども達用にコロッケを注文した。定食形式なのだが、ドーンと大皿に載せられたボリュームたっぷりの料理の他に、皿に装われたごはんとお味噌汁がついてくる。が、狭いテーブルに４人でかけているのに、２人前置くと他の皿が置けない。私はごはんの皿を膝に乗せ、お味噌汁はおかずを全部食べてから手前に引き寄せた。子供用に頼んだコロッケと唐揚げは揚げすぎで固く、みそ汁は「足りないから薄めた」様な水くささ……。評判がいいと聞いていたハンバーグも普通の域を超えず、期待はずれにがっくりと肩を落としてしまった。
　私が小さい頃からあるお店なので、評判はいろいろ聞いていたが、ここまで期待を裏切るか…と思ってしまった。

　気を取り直して植物園に…と思ったが、時計はすでに２時を過ぎていたので辞めることにして、加茂川の河原でしばし遊ばせた。グラウンドの他にシーソーや鉄棒など、ちょっとした遊具が置いてあるのである。

　日陰で少し休憩しながら子ども達を遊ばせる。家族連れで来ている人もあったり、カップルで来ている人もあったり、スポーツを楽しんでいる人もあったり…。
　そこでヨシと同じくらいの女の子と会い、ヨシが「一緒にあーそーぼ！」と言うと、女の子も「うん、いいよ」と言ってくれた。すると今まで知っていた友達の如く２人仲良く遊び出す。４歳ぐらいなら、これだけで仲良くなれるんだから 本当に羨ましい。

　１時間半ほど遊ばせ、その後は実家へ戻る。少し昼寝をさせてからは またドタバタと遊び出す。そして、晩ご飯を食べた後もドタバタ…。

　こうして、２日目が過ぎていった。