彼の思い出(その2)
さて前回に続いてカプの思い出を振り返ってみたいと思います。物覚えが良くて賢いカプのもう一つの姿の「イクメン」です。彼は22歳という事は息子(高1)よりも年上で有り、息子が生まれる前より我が家の一員で有った事。 赤ちゃんの頃からカプが側にいるのが当たり前で、良き遊び相手でカプも嫌がらずに良く相手をしてくれていました。 息子が幼かった頃は何をされても怒らなかったカプですが尻尾を引っ張られようと抱き付かれようと大人しくしていました。でも息子が幼稚園の年長さんになる頃から怒るようになり、時には爪でガリッとお仕置きをする事も。ある日、私達が帰宅後に息子の顔を見ると頬っぺたに爪痕が・・・聞くと「カプに怒られた」と言うのが彼の答えでした。ちなみに今も息子は「カプに怒られた」と言うので面白い息子にとってはペット以上だったようで、お兄さん的な存在だったのかも知れません。カプも息子を育てている気持ちで接していたのかも知れません。現在、息子は勉強机の上にカプの写真を飾っております。いつも「カプに怒られないように勉強しろよ」と言われると、普段は何か言うと必ず文句を言うのに何も言い返してきません。 これもまた面白い 更にカプのイクメン振りが発揮されたのがチョコちゃんが来た時です。 オス猫なのにオッパイをしゃぶらせたりして、一生懸命に子育てをしておりました。おかげでチョコは親と思ったようで、いつもカプの追っかけていました。オテンバでイタヅラ好きのチョコちゃんの面倒をよく見てくれました。最初は何をされても怒らなかったのですが、チョコちゃんが大きくなるにつれて「フーッ!」と猫パンチをしたりするようになりました。「これって息子の時と同じ?」なんて思ったりしていました。 カプはチョコちゃんにゴハンの時間・トイレの場所・寝ている人の起こし方や人との接し方等、色々な事を教えてくれましたおかげで比較的早く家族にも慣れてくれました。 とにかくカプは息子とチョコちゃんの面倒を良く見てくれました。チョコちゃんは分りませんが息子の心の中にはいつまでもカプが生き続けている事と思います。 まだまだ半人前の一人と一匹、心配な事も多いかと思いますが空の上から見守っていて欲しいと思います。 ☆次回からは通常の内容に戻りたいと思います☆