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気まずい

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2004.04.21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ある男がある女と二人っきりで部屋にいる。
ひとつの蒲団しかない。
もちろん一緒の蒲団に寝ることになる。
男がキスをする。女がキスに応じる。
もう一度男が女に顔を近づける。
女も顔を近づけてキスに応じようと目を閉じる。
男はうれしかった。女のほうからキスを要求するようなしぐさを見ることができたから。
男がニヤニヤした顔で、女のキスのための顔をまじまじと見る。
「もう」
と女がつぶやいた。
男が胸に手を伸ばす。
「やだ」と拒む女。
手を戻す男。
男はもうこれ以上、女に手を出すことをやめた。
女はやがて眠りについた。
男は女の寝顔を見ながらたばこを吸い込んだ。
遠くを見たかった。部屋の中に「遠く」はなかった。
たばこを吸い終わった後、女の隣に横になった。
男は女のことが大好きだった。





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Last updated  2004.04.22 02:39:22
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