|
テーマ:アニメあれこれ(26103)
カテゴリ:アニメ
以前にも書きましたが年末年始にHDレコーダーに録画したものの何故か認識できなくなり(多分電源入ったまま誰かがコンセントを抜いたものと思われますが…)最終話辺りが見られなかったアニメが何本か…
そのうち、「屍鬼」は少し遅れてBSの放送があったため追っかけ録画。 蔡蒐話(でしたっけ?)含む3話分をようやく視聴しました。 前半はほとんど視聴、後半は一部視聴していない話数はあるもののちょっとだけまとめ感想を。 結城を人狼として生かす事で結城を主人公にしたのでしょうが違和感がありました。(他にも改変はありましたが一番の違和感は結城だったので…) 小説原作では結城をあっさり死なせてしまった事に容赦なさを感じたり、途中退場にもったいなさも感じたのですがそれでも自身の死は受け入れても決して起きあがるまいという結城の強い意志はこれ以上なく強調されていたと思うのですよ。 結城の完全な死は起きあがる事に期待を寄せていた者達を救う事無く更に深く闇に突き落としましたし。 それと結城が後半も色々と活躍した分、尾崎先生と結城父が希薄になった様にも… 特に村で暮らす事を選んだ父が村を拒んでいた結城(それでも結城は徹という繋がりが出来てしまったわけですが…)以上に村に馴染めずよそ者になってしまっていた様に思います。 村の外の者の視点で息子や村の危機に気づかなかったり気の所為だと片づけやり過ごそうとしながらも最終的には息子の命を奪った屍鬼を許さない気持ちに支えられ虫おくりに参加する所などがアニメ版ではあまり描かれていなかった様な… 医院として寺として村を守る責任を負ってきた尾崎と室井。 村を守るため屍鬼を狩る尾崎と屍鬼であってもその心情を思い狩る事を躊躇う室井。 尾崎を始め村人達の虫おくり…屍鬼狩りは村を挙げての害獣駆除な感じ。 知人や家族の屍鬼に躊躇う場面は案外あっさりだったような… 社務所前で他の年間行事と同様に駆除の合間に休憩を入れる描写が… 恵の最後、杭を打たせず轢かせたのは放送上の問題なのか? 都会に憧れ村から出たがっていた恵は結城とは正反対の位置にありましたが恵の最期の場面をそこまで長くしなくても…と思ったりして… 結局は屍鬼側についてしまう室井。 原作で辰巳が室井に沙子を託す場面が好きでした。いつもは好青年を装いながらも餌の人間にだけでなく屍鬼達にも残忍でいられる辰巳が室井に沙子を託し室井の質問に真面目に答えている様子が。 狩人達が迫っている時にそんなにのんびり話している時間なんてないだろうと突っ込み入れながら… 寺の人間が屍鬼として見つかり尊敬を集めていたはずの寺が疑惑の対象になっていく辺りも端折られたような… 寺の象徴である室井父だけでも説得力はありますが、寺の人間が屍鬼として次々見つかり更に生者の寺の人間達の俗世とは関わり合わないという態度が悪くとられて疑惑が確信に代わったと思うのですよ。 他の人間模様もメインにだけスポットを当て枝葉はバッサリと切られていましたし屍鬼を狩るという名の元に展開されたあれこれも多少はライトになっていたように思います。 あの分量の原作を収めようと思うと仕方がないことだとは思うし、原作では相当な数の村人が登場して煩雑ではあったのでその辺りは削られても仕方はないのですがちょっともったいない感じ。 原作では室井の書いた物語やそれぞれの心の奥底をそのままか室井や沙子の解釈で理解しなければならないのを視覚化したのは分かりやすくはあったと思いますが物足りなかったかも。 最後、EDでちらりと見せたバスで村を出ていく田中姉弟や結城父他村人達。 山火事はどうなったの?村を焼き尽くさなかったの?後片付けは見せないだろうとは思ったけど… 辰巳と結城はあのまま? 室井と沙子は原作の様に? 続きはDVD&BDの特典映像になるのでしょうか? というわけで以前も書きましたが物語前半の最後、EDで後半の展開をちょい見せした所で終わった方が良かったように思いました。続きは原作を…といった感じにしてアニメとしては中途半端でもよかったんじゃ?
アニメは(マンガも?)原作とは違う展開なのですから、気になりますよね原作の最後が… その所為か文庫最終巻の5巻はどこも売り切れている様ですので1巻を。そう言えばハードカバー上下巻はもうないのでしょうか? まあ「屍鬼」は比較的図書館等に置いてある率が高いと思いますけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月02日 16時37分56秒
コメント(0) | コメントを書く
[アニメ] カテゴリの最新記事
|