アニマル通信

2005/07/23(土)07:29

熱射病

毎日これだけ暑くなってくると熱射病には十分注意してください 。 熱射病(heat stroke)とは体温の放散が十分にできないことによって起こる病気のことです。 犬や猫は汗腺が足の裏にしかないので ほとんどの熱の放散は口より行っています。 私たち以上に熱がこもりやすい身体といえます。 特に短頭種の犬(ブルドック、ボクサー、パグ、ペキニーズなど)は気管の構造上熱放散しにくくなる可能性があり十分に注意が必要です。 熱射病になると 体温が上昇する。 呼吸が速くなる。 呼吸ができなくなる 脈が速くなる 全身が赤くなる。(これは末梢血管が拡張および怒張している) チアノーゼを起こす(歯茎などの粘膜の色が濃いピンクから紫色に変わってくる) 瞳孔が開いてくる 痙攣 意識障害 多臓器不全 などの症状が出てきます。 致死率は非常に高く、後遺症が残るケースもあります。 通常、病院に担ぎ込まれたときには病状が進んでいる場合がほとんどなので いかに熱射病にならないように注意していくかということが大事になってきます。 前日にここで書かせていただいたように 犬や猫の生活する位置は人間よりも低いため 照り返しや気化熱などの影響で 気温が我々の生活しているところよりも高くなっています。 そのことを十分理解してあげて暑さのコントロールをしてあげることが必要です。 予防法は人間といっしょです。 環境の暑さを軽減してあげる。(十分な日陰と風通し) 散歩の時間を考えてあげる(ある程度地面の温度が下がってからの散歩) 十分な水分補給。 などです。 「人間が暑い時はは動物はもっと暑い」 これを忘れなければ予防できる病気です。

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