アニマル通信

2005/08/20(土)07:24

今日のお題はなぜかホルモン

いまだアメリカ牛肉の輸入再開は難航しているようですね。 僕も吉野家の牛丼は大好きで早く再開してもらいたい一人です。 今日は狂牛病のお話をしようかと考えていたのですが、 皆さんもよくご存知のことと思いますのでやめておきます。 そこで長年獣医学を勉強してきた者として、 ホルモンのお話をさせていただきたいと思います(笑) 牛は4つの胃があるのは有名なことですね。 第一胃、第二胃、第三胃、第四胃の四つの胃があります。 なぜたくさんあるかというと 牛は草食動物であるため繊維質の多い草を食べます。 繊維質は分解消化するのが非常に困難な物質なのでこれを栄養として身体に取り入れることは大変なことなのです。 そこで段階をへて、分解消化吸収するためにたくさんの胃があるわけです。 牛の第一胃にはたくさんのバクテリアを飼っていて、このバクテリアが繊維質を分解してくれます。 大きな草は反芻(飲み込んだものをいったん口に戻して咀嚼する行為)することによって、 細かく裁断され、バクテリアが分解しやすい状態にされます。 それを機械的に第一胃から第三胃までこなしていきながら、 第四胃で消化するというシステムです。 第三胃までは食道みたいなもので 私達の胃は牛の第四胃ということになります。 第一胃はルーメンと呼ばれ、非常に大きく120リットルの大きさがあります。 ここに走っている筋層が「ミノ」なのです。 これだけ大きな胃を動かす筋肉ですから美味しいはずですよね。 第二胃は蜂の巣のような形をしています。そのことから蜂巣胃(ホウソウイ)と呼ばれています。 「ハチノス」は第二胃のことです。 第三胃は大小のたくさんのひだがあることからスウ胃と呼ばれています。 「センマイ」がこのひだのついている第三胃に相当します。 そして第四胃はアカセンマイという名で食べられています。 では残りは一気にいきましょう! 小腸は「ヒモ」 大腸は「テッチャン」 舌は「タン」 心臓は「ハツ」 肝臓は「レバー」 横隔膜は「ハラミ」 腎臓は「マメ」 胸腺とすい臓は「シビレ」 子宮は「コブクロ」 肺は「ププッギ」 こんな感じです。 焼き肉食べたくなりますね。 ちょっとした豆知識でした,ジャンジャン。(^^)

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