アニマル通信

2005/10/01(土)05:01

猫の化膿

猫の化膿のお話。 猫のけんかによる化膿は通常皮下膿瘍という特異的な化膿巣になる場合がほとんどです。 皮下膿瘍とは皮膚の下に袋状に溜まる化膿のことです。 これは猫の爪の形態によることが原因です。 猫の爪の先端は細くて尖がっています。 この爪が猫の皮膚に刺さると皮膚深くに到達して病巣を残し、抜けた後傷口は閉じてしまいます。 そのため残った病巣にある雑菌が増殖をはじめ、皮下に袋状の化膿巣を形成するのです。 この化膿病巣は大きくなり最終的には皮膚の弱い部分に穴が開き破裂します。 化膿の原因菌はパスツレラやストレレプトコッカスなどの雑菌がほとんどです。 皮下膿瘍の治療法は、化膿病巣の排膿と洗浄、消毒です。 破裂していない病巣は切開して、排膿する必要があります。 同時に全身的な抗生物質の投与も必要になります。 猫エイズなどの免疫力の低下している状態や長期に放置している場合には 全身に菌が回ることもあり命にかかわってきます。 早期に発見、治療が必要です。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る