2005/10/03(月)05:24
血液
今日は身体の基本的なお話、血液です。
病院で血液検査などをして病気を発見しますね。
その血液とはいったいいかなるものなのか?といったようなお話です。
血液とは血管の中を流れている流動性のあるもので
身体中の各組織を循環して
身体の組織との間でいろいろな物質交換を行いながら
身体の内部環境を保っている物質です。
身体の中の水分を一般には体液といいます。
体液は身体全体の約60%です。
ちなみに脂肪は18%だそうです。
血液は全体重の約8%、1/12です。
犬は6~8%、猫は少し少なく6.2%です。
たとえば70kgの男性で5.5kg、体積にすると5.2リットルとなります。
血液の約45%は赤血球や白血球などの細胞成分で、残りは血漿といわれる水分となります。
血漿にはたんぱく質、糖、脂質、老廃物、ミネラルが含まれます。
簡単に血液の成分と役割を書いておきます。
赤血球は酸素、炭酸ガスの運搬と血液のPHの調節が仕事です。
白血球は感染の防御、異物処理、抗体の産生などが主な仕事です。
血小板は血液の凝固です。
血液中の水分は運搬、血圧の調節、体温の調節です。
ミネラルは浸透圧の調節、PHの調節などです。
繊維質は血液の凝固や、傷口などの破損を整復する機能があります。
ちなみに血液を空気中で放置すると約10分で凝固します。
これは血液中の繊維、フィブリノーゲンが関与しています。
血液検査とはこれらの成分のバランスや老廃物の状態を調べることにより
全身の身体の状態を把握することが目的となります。