社頭参拝「神社拝礼の作法」
今日は、神社においての拝礼の作法についてお話いたします。これからの時期、初詣など神社にご参拝される機会も多いことと思います。ご参考にして頂ければと思います。賽銭箱の前で手を合わせる参拝を「社頭参拝」と言います。この時の作法を(ご存知の方も多いと思いますが)ご説明致します。この作法は神社参拝の基本となります。 神社での拝礼は『二拝二拍手一拝が基本』となっています。1、「二拝」神前で姿勢をきちんとして、拝(腰を90度に折った姿勢)を2回行う。2、「二拍手」胸の高さで両手を合わせ、右指先をやや下にずらし(右手を少しひき)ます。肩幅程度に両手を開き、2回打ち合わせ指先を揃えます。3、「一拝」最後にもう1回拝をします。祈願はここで、少し頭を下げて行います。手を合わせたまま、祈願は行いません。この作法の前後に「揖」(腰を45度に折った姿勢)を1回ずつ行います。上記は一般的な拝礼のお作法です。神社によっては特殊な礼拝作法を行っているところもあります。例えば・・・伊勢神宮では、起拝を四度繰り返す「八度拝(はちどはい)」・「八開手」と呼ばれる拝礼作法を行っています。出雲大社では、「四拍手(しはくしゅ)」という拝礼作法を行っています。 いずれも、古来からの伝統的拝礼作法です。神様の前に額づいて拝礼する作法は、丁寧な上にも丁寧であることが大事なことです。二拝二拍手一拝はその丁寧さを最も端的に表した作法です。「拝」は敬礼の最も重き作法です。「拍手」は敬う気持ちの表れといっても良いでしよう。お参りの作法は丁寧に気持ちを込めて行って下さい。