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2006年06月17日
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カテゴリ:神道豆知識
神酒<みき・しんしゅ>とは、神道において神に供える酒(通常は日本酒)のことです。
神饌<しんせん>(神様へのお供え)には欠かせないものです。

「みき」という言葉は「酒」に「御」(み)をつけたもので、酒の美称であります。
通常はさらに「御」をつけて「おみき」といいます。
古文献では神酒のことを「みわ」と称しているものもあります。
『古事記』には「くし」の語があり、沖縄には「ウグス」の語があります。これらは「奇<くし>」に繋がるもので、酒の効能が奇瑞とされたことによるものです。

神社の祭礼においては、参列者も御神酒を頂くことが多いのですが、これには意味があります。
御神酒とは本来神様にお供えしたお下がりのお酒を指します。神様に物をお供えしてお参りをすると、神様の霊力がそのお供え物に宿ります。
お酒をお供えしてお祭りをすれば、霊力の宿ったお酒、すなわち御神酒になります。これを他の神饌と同様、神と同じものを飲食する、すなわち、神様の霊力が直接体内に入ることになるのです。このことは神道の祭礼に於いて、非常に重要なことなのです。
又、ほかに、酒に酔うことで非日常の境地に至り、神との交流を深めるという意味もあります。逆に、神事の後の直会<なおらい>の中で頂くのが「御神酒」、神事を行う状態(非日常的な状態)から日常生活をする状態に戻るための儀式で「なおりあい」がその 語源とされていて、お神酒の力によって、非日常から日常の状態へ戻るとされています。
この「直会」は、「御神酒を頂く事」であり、決して「宴会」の意味ではないのです。
ご神霊が宿った物を飲食してご神霊を身につけるという意味も持つ大切な神事の一部でもあります。

神酒には、白酒<しろき>・黒酒<くろき>・清酒<すみさけ>・濁酒<にごりざけ>などの種類があり、醸造法も多様です。
白酒・黒酒の「き」は酒の古名で、白貴・黒貴とも書きます。
『延喜式』によれば、白酒は神田で採れた米で醸造した酒をそのまま濾したもの、黒酒は白酒に草の根の焼灰を加えて黒く着色した酒であると記載されています。
今日では、清酒と濁酒(どぶろく)の組を白酒・黒酒の代用とすることも多いです。
かつて、神酒は神社もしくは氏子が自家醸造していましたが、現在は酒税法の規制があるため、清酒の醸造免許や、税務署からのどぶろくの醸造許可を得ている神社も存在します。

なお、江戸時代に雛祭りで供えられる白酒<しろざけ>の風習が生み出されたのは、白酒を供える風習が変化したものという説もあります。

はじめにもお話致しましたが、御神酒は普通「日本酒」です。
これは、日本酒が「米」から製造される飲み物だからです。
「米」は高天原からもたらされ、日本人の主食とされてきた、最高の食べ物です。その「米」から作られるものですので、最高の飲み物と位置付けされるので、やはり神様にお供えする「御神酒」は最高の飲み物の「日本酒」なのです。







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最終更新日  2006年06月17日 22時07分57秒
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