テーマ:暮らしを楽しむ(393497)
カテゴリ:新橋の街
今日は「冬至」です。
冬至<とうじ>は二十四節気の一つ。 12月22日ごろ。および、この日から小寒までの期間のことを言います。 太陽黄経が270度のときで、北半球では太陽の南中高度が最も低く、この日、北半球では太陽の高さが一年中で最も低くなります。 そのため昼が一年中で一番短く、夜が長くなります。この日を境に、一陽来復、日脚は徐々にのびていきます。「タタミの目、一目ずつ日が延びる、米一粒ずつ延びる」などといいます。 『暦便覧』では「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也」と説明している。 気象統計学的には、東京など太平洋側の地方は夏至のころより、冬至の12月や1月の方が日照時間が多いとされています。 従って、昼が短くても冬至頃が、太陽の暖かい光をいっぱい受けられることになります。 太陽恵みによって穀物や野菜をつくる農民にとって、この日は太陽の強さの復活を祈る日となりました。 昼の長さは9時間45分で夏至の日と比べますと、約に5時間の差がつきます。 この日について様々な言い伝えや風習が残されています。「冬至に天気が良ければ翌年は豊作」「冬至に雷が鳴れば雨が多い」「冬至に南風がふけば地震・日照り・大雨」「冬至に雪が降れば豊作」という伝えがあります。 『冬至過ぎれば寒さ本番』 日本では、この日に柚子湯に入り小豆粥や南瓜を食べると風邪をひかないと言われています。 冬至かぼちゃを食べて金運を祈り、冬至風呂(柚子湯)に入って無病息災を祈る行事を各家庭で行います。 中国北方では餃子を、南方では湯圓(餡の入った団子をゆでたもの)を食べる習慣もあります。 古代には、冬至を1年の始まりとしていました。 その名残で、現在でも冬至は暦の基準となっています。 太陰太陽暦では、冬至を含む月を11月と定義しているが、19年に1度、冬至の日が11月1日となることがあり、これを朔旦冬至<さくたんとうじ>と言います。 朔旦冬至が正確に19年周期で訪れることは、暦が正確に運用されているということです。 暦の正確さは、政治が正しく行われていることの証であるとして、朔旦冬至は盛大に祝われました。 これまでで最後の朔旦冬至は1995年、次の朔旦冬至は2014年です。 ◆ゆず湯◆ 「冬至の柚子湯に入ると無病息災」といわれています。 冬至と湯治の語呂あわせもあります。 ゆず湯に入ると肌がスベスベになる美肌効果があったり、冷え性やリュウマチにも効き、体が温まってカゼをひかないとも言われています。 これらの効能は、ゆずに含まれている芳香成分――精油の働きによるもの。ゆずの精油にはピネン、シトラール、リモネンなどの物質があって、これらは新陳代謝を活発にして血管を拡張させて血行を促進します。ノミリンなどには鎮痛・殺菌作用があるので、体が温まり、カゼも治るのです。 ◆かぼちゃ◆ この夜はカボチャを食べます。そのほかにこんにゃくや小豆粥を食べる習慣もあります。 カボチャやこんにゃくは輸入品であり珍しい野菜を神に捧げたのが始まりのようでカボチャを食べると魔除けになり、また中風や風邪にかからないといわれています。 小豆粥は中国の風習からで赤い色は災厄を祓うといわれています。 現在は野菜が季節に関係なく供給されていますが、西洋野菜が日本に入るまでこの時期に取れる野菜は少なく、保存できる野菜も少なかったのです。 かぼちゃは保存がきき、保存中の栄養素の損失が他の野菜に比べて少ないので、冬至の時期の貴重な栄養源でもありました。 江戸時代中期から風邪や中風の予防にかぼちゃを冬至に食べる風習が根付いたといわれています。これは、当時、冬場に野菜がとぎれてビタミン類が不足することからで、これは、日本かぼちゃしかない時代に始められた風習です。 かぼちゃの栄養成分の特徴は、なんといってもカロチンを多く含んでいることです。 カロチンは、体内でビタミンAにかわって肌や粘膜を丈夫にし、感染症などに対する抵抗力をつけてくれます。「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれるのはその為です。 ◆一陽来復◆<いちようらいふく> 冬至は一陽来復ともいいます。 陰が極まって陽が帰ってくること、境から運が向いてくる転換の日でもあるとされます。 「冬至冬中冬初め」といわれるように本格的な冬への準備の日でもあります。 寒さも本番です。 皆様も風邪をひかないよう、お気を付け下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月22日 09時32分26秒
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