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カテゴリ:UFO
<「封神演技」は、中国版の「スター・ウォ-ズ」と地上の王朝の権力闘争を描いたもの!?>
仏教は道教の世界である。大雑把に分けて、山岳派の「闡教(せんきょう)」と海島派の「截教(せつきょう)」の二大勢力で成り立っていた。そこへ仏教が微妙に絡んでいる。崑崙山では、仏教は「人道」と呼ばれた。「西方」に本山のある「人道」は、道教とは同根だと考えられたし、事実、仙界には、その「西方」と「縁」のある仙人がいる。 闡教と截教の違いは、主として、その成員の出身による。闡教は一般に、由緒正しい人間が「道(タオ)」を得て、不老不死となり、さらに道術を習得して仙人となった。いわゆる「肉体成仙」の集団であった。それに対して截教集団の構成員は、そのほとんどが、人間のOBではない。禽獣玉石樹木が、あるとき偶然に混沌の玄機に触れて、天地の霊気と日月の精気を浴び、さらに道術を会得して人間と化した。いわゆる「化体成仙」の集団である。そして、闡教は崑崙山脈を本拠としたことから、山岳派と称された。同様に、截教が海島派と呼ばれたのは、その本拠地が、金鰲島(こんごうとう)や蓬莱島(ほうらいとう)など海に浮かぶ島にあったからである。 したがって、戸籍調べさえしなければ、闡教と截教の間には、なんらの区別もない。いや混沌の名においては、両者はまったく対等である。しかし、闡教は、自ら正統派をもって任じた。そして截教を異端視して差別した。それが截教徒にとっては面白かろうはずはないのだ。だが、自らの出身を省みて我慢している。 「封神演技」 (安能務) (講談社) (神々の対立から、人間タイプの異星人とモンスター・タイプの異星人の対立、異類同士の対立、地球上ですら、人間同士が殺し合い、国家同士が戦争をするのですから、どんなに文明が進んでも、対立二派による武力衝突、戦争は絶えないようだ?!「浜の真砂はつきるとも世に戦争の種はつきまじ!?」) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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