2007/01/11(木)11:22
宇宙戦争 WAR OF THE WORLDS
地球最後の戦争は 人類が起こしたものではない。
何の前触れもなく異変は訪れた。
雲ひとつない晴天が突然様相を変え
轟く雷鳴が天地を震わせる。
黒い雲が不安げに渦巻くのは、
今まで一度も見たこともないような空。
洗濯物のシーツが
裏庭で激しく風にあおられて
人々は普通ではない何かが
近づいていることを予感する。
それは何かの合図でもあるかのよう。
同じ場所に落ちないはずの稲妻は
何度も何度も繰り返し
同じ地面を貫いていた。
地中の奥深くに息づく
未知なるもののうごめく気配。
得体の知れない恐怖に包まれた街で
人々がのぞき込んだのものとは?
どうやって撮影したんだろう???
「それ」が地下から出てくるときの
地割れが起こり、隆起するアスファルトは
目を凝らして見たけれど
ホントに謎です。
不自然さはゼロに等しい♪
何ひとつCGシーンを
感じることはできませんでした。
このシーンを観るだけでも
かなりの密度の満足感。
あまりの怖さと現実感に
前のめりになって観ていました(笑)
いつしかスクリーンと客席の境など消えて
どこへ逃げようかと真剣でした!
だけど困った~。
心臓バクバク!
どこへ逃げてもどうやっても
助かるような気がしないんだもん!!
メーター振り切れてる怖さのストレス!
気が付いたら
我を忘れて目がウルウル状態。
人間、怖いと涙が出るんですね!
徐々にクリアになるアタマで考えて
ただひとつわかったことが。
私、絶対に生き残れない・・・汗
やっぱ、トム・クルーズでなきゃダメだ♪
(話の観点が微妙にずれてマス・・・)
異星人が地球を襲うという映画は
今までにだって数々あれど
そういえば、いつもは普通ではないヒーロー
科学者や宇宙飛行士とか
何かそういうスペシャリストが加わって
いつも地球を救ってきたのよね!
だからそのぶん、人ごとだった♪
「宇宙戦争」がすごくて大きく違うところは
とても身近で現実的だってこと。
トム・クルーズ演じる物語の主人公は
ごくごくありふれた普通の男。
なんの変哲もない
港で働く労働者。
当たり前のように繰り返される
日々の生活の中で
本当に大切なモノに今まで気づかずに
一度も愛する子供たちと
向き合うことをしてこなかった父だ。
子供との接し方がわからない。
子供たちとの距離を縮めようと
奮闘すればするほどぎこちない。
こんなダメダメ父ちゃんですから
「地球を救う!」なんてことは
当然、二の次。三の次。
とにかくどうやったら生き残れるか?
どうやったら家族を守れるか?
半ば祈るような切羽詰まったキモチ。
走って走って走りまくるだけです。
でもそれだから、返ってなおさら
人ごとではない等身大の主人公。
子供を守りたいという切実なる思いに
とっぷりと感情移入してしまいました。
「家族の安全を考え、
家族を愛するということが
戦争をするよりも大事なんだという
メッセージを、この映画に込めたかった」
なるほどね。
すごくよくわかった♪
スピルバーグ監督と
私の波長はすごく合ってる(笑)
ダコタ・ファニングはホントに巧い。
彼女が怖がると、
観ている側の恐怖のバロメーターも
一気に針が振り切れます。
トムの息子を演じた
新人、ジャスティン・チャットウィンは
反抗期の青年らしく、
初々しい正義感がとても良かった。
これからの活躍を大いに期待したいです♪
別れた妻を演じたミランダ・オットーは
再婚後、新しい命をお腹に授かり
一人で暮らす寂しいトムとは正反対に
新しい人生で幸せそうな母親という設定。
ミランダのお腹はホンモノで
「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影後結婚した
実生活の夫、ピーター・オブライエンとの子供を
妊娠中だったのだとか。
なんでも巧く取り入れて
物語を豊かにしていくのは
スピルバーグ監督のお手のものですね!
見終わった後にいつまでも
余韻に浸れる映画はいい映画♪
よそでは酷評も目にするけれど
私は素直に面白かったし興奮しました!
DVDになったら永久保存版にして
たぶん何度でも繰り返し観るな♪
今のところ、今年のNo.1は
この映画に更新です(笑)
大画面と整った音響効果の中で
観てこそなおさら楽しめる映画♪
是非、映画館で観てください!
自信を持ってのおすすめです♪