社会保険労務士の極めて私的な新潟日記

2007/06/17(日)23:54

防災訓練が実施されましたが、どんなに訓練してもそもそも避難勧告が出ないんじゃどうしようもないですよ。

四方山話~普通の日記(506)

こんばんは。 本日の新潟県中越地方、天気は晴れ。 ここしばらく良い天気が続いて、とても気持ちが良いです。 今日は日曜日ですが、いろいろとイベントがありまして。 中でも大きいのが『防災訓練』でありました。 3年前の新潟・福島豪雨に伴う7・13水害により、死者3人を出した旧新潟県中之島町。 現在は長岡市ということになっているわけですが、その長岡市中之島地区で今日平成19年度防災訓練が行われました。 これから梅雨を迎えますので、内容は、水害を想定した情報伝達~避難訓練~避難所運営。 8時30分に避難準備情報発表。 9時30分に避難勧告発令。 避難を開始し、町内会の班ごとにまとまって避難所へ。 避難所へ着いたら、避難者名簿に記入、避難所では町内会ごとに待機、という内容です。 一応我が家では、父が参加。 ちょうど赤ちゃんが眠ってしまったため、我々はやむなく不参加。 といった感じだったのですが。 チラシには、「年に一回の防災訓練です。町内会・家族ぐるみで参加しましょう。日頃からの準備と心構えが重要です。町内会での災害訓練に参加し、検討しあいましょう。」 と書かれております。 参加できなかった我々も、後ほど父から話を聞いたりして、防災に関する心構えを新たにしました。 たしかにこうした訓練は非常に大切なことだろうと思います。 それは否定しませんし、こうした訓練を実施することについても大賛成であります。 しかし。 3年前の7・13水害を実際に体験して、本当にひどい目に遭った人間から言わせてもらえば。 それだけで良いのだろうか、ということをどうしても感じずにはいられません。 3年前のあの日。 私が良く知っている方も亡くなりました。 避難が遅れたとかなんとか言いますけど。 私自身も避難などする暇もなく、自宅で孤立しました。命だけは助かりましたが、多くのものを失くしました。 どうしてこんなことになったのか? そのもっとも大きな理由は、はっきり言えば、 避難勧告が出なかったからです。 何度でも言いますが、 避難勧告が出なかったからです。 ◎中之島-各地で孤立相次ぐ  発令から12分後に決壊、町の対応疑問視  刈谷田川が決壊した南蒲中之島町中之島では発生当日の十三日、多くの住民が逃げ遅れ、約百人が自宅二階で孤立した。十四日未明、消防隊により救助されたが、住民から「避難勧告が遅すぎた」と町の対応を疑問視する声が上がっている。  決壊現場の同地区に避難勧告が出されたのは十三日午後零時四十分。それからわずか十二分後に刈谷田川は決壊した。  同川右岸側の見附市は、決壊の危険性が高まったため午前十一時に対策本部を設置、同町より三十分以上も早い、午後零時七分には五千二百三十二世帯に避難勧告を出していた。    (中略)  未明に救助された会社員の男性(42)は「避難を呼びかける広報車が回ってきたが何を言っているか分からず、五分後には泥水があふれて逃げられなくなった」と憤る。  五十代の主婦は「広報車が来て『…切れました』と聞こえただけ。サイレンも鳴らず、すぐにバーッと水が上がった。すごい激流で家が流されるんじゃないか不安だった」と震える。  同町は避難勧告を出す二時間前に、刈谷田川が警戒水位を超えたことを把握していたが、「巡視を強化していたし、これまでの経験から大丈夫」と判断したという。だが決壊でライフラインが寸断、役場も孤立。佐々木保男助役は「正直言って、あの場所が決壊するとは思わなかった」と予想を超えた猛威に肩を落とした。 新潟日報記事より引用(赤字部分は筆者による) 引用元サイト:http://www.niigata-nippo.co.jp/713suigai/ame-0713a.html 勧告が出てからわずか12分で堤防が決壊したんじゃあ、どんなに訓練してたって逃げられっこねえって。 ちなみに我が家は上記記事にある自宅2階で孤立した100人の中に含まれておりますが・・・。 なんにも、まったく、これっぽっちも、避難の情報なんか知りませんでした。 あのときもっと早く避難勧告が出ていれば、と何度も思いました。 今回の防災訓練は、避難情報の伝達から実際の避難までの訓練なんですけどね。 むしろ、避難勧告を出す側の訓練をしっかりやってもらいたい、と声を大にして言いたいです。 やっていると思いたいですけどね。 この判断が遅れたことについて、行政側の誰かがちゃんとした形で責任をとったという話も聞きませんしね。 それじゃあ何にも変わらないんじゃないかな、と思いますけどね。 こっちにばかり訓練させても、そもそも避難勧告が大事なときに出ないんじゃあ、どうしようもないですからね。 もう二度とあんな水害やその後の地震のような災害には遭いたくないですけど。 今度もしもそんな恐れがあるときには、あんまり行政のいうことを信用したりあてにしたりしないで、自分の判断でいろいろできるようにしたいものだなあ、と思います。 ちなみに。 水害被災後の我が家の写真はこちらです。 →平成16年新潟福島豪雨~7・13水害の記録 小黒社会保険労務士事務所ウェブサイト 社会保険労務士の賢い活用法研究室 給与計算に役立つ-雇用保険料率一覧表 給与計算時の雇用保険料控除額計算 小黒社会保険労務士事務所プライベートサイト 社会保険労務士の極めて私的な新潟日記 小黒社会保険労務士事務所給与計算サイト はじめてでも簡単!やってみよう給与計算 役員給与に関する覚え書き

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