かりゆき日記

やー、なんか、「近くで大きな地震が起きてる感覚」っていうのに
ちょっと慣れて来てるような気がしてる。

午前１０時過ぎ。今日は長野市長杯の卓球大会。第一試合のダブルス１回戦が始まって
間もないくらい。
とりあえず進行がひといきつくので、もういちど今日の段取りや役割分担を整理しようかな、
なんて思っていた矢先。

ぐらんぐらん・・・
あれ？なんか揺れてる感じがする．．．
昨夜は結構ちゃんと寝れたのだけど
目眩でも起こしてるのかなあ．．．もしかして倒れる俺？とか思ってた次の瞬間。
大きな横揺れが体育館全体を襲う。ガシャガシャ！と建物が軋む大きな音がして
天井の大きなバンクライトが大きく揺れてる．．．うわ！また大きな地震だ！
どーしよ！どーしよ！とちょっとパニくりながら、そうだ、おいらは運営側だった！と思って

「選手の方は卓球台の下にもぐってください！」と繰り返し叫んでみた。

激しい揺れは１０秒くらいだっただろうか。
そこからゆっくりとした揺れがゆーらゆーらと続く。天井の照明器具はまだまだ揺れてる。
「まだ出ないでください、まだ揺れてます！」と言いながら
小学生や中学生くらいだったら卓球台の下にちゃんと潜れるんだけど
大の大人が４人（ダブルスやってたので）が潜れるほど
卓球台は広くない。
そもそも、台の下は脚の補強バーとかあって、潜るにはそもそも無理があって
みんな頭隠してなんとやら、という状態で、ちょっと無謀な指示だったなあ、
と思いながら、とりあえず揺れがおさまったので、「台から出て結構です」とアナウンス。

てか、中学生とか小学生とかの方が、こういうときすばやくきちんと指示に従うなあ、
やはし毎年避難訓練とかしてるだけのことはあるなあ、とちょっと思いながら
会長や理事長からの指示をマイクで伝える。

とりえあず、周りで何が起きたのかがよく判らないので、
長野市からの指示を待ってることをアナウンスして、（市営の建物で、市長杯をやってるので）
ワンセグ携帯とか持ってる人からの情報も入手。
なんか、長野県北部で震度６とか言ってるなあ、やばいかもなあ、最悪大会中止かなあ、とか
思ってたんだけど
あんがい長野市については、これといった被害もないらしく
しばらくたって、競技再開ＯＫの指示。
まあそのあとに、避難口を再度確認しなさいとか、コマ切れに長野市からの指示が来るけど
それ以降は競技に支障をきたすことはなかった。

ただ、中学生の女の子がびっくりしたためか、過呼吸に陥ってしまい
病院に運ばれた。
まあ、卓球をやってる人たちにも医療関係に携わる方が何人かいて
的確な対処をしてくれたので、かなり助かったけど。

今回も、「近くで起きた大きな地震」くらいで済んだけど
やはし、いつ、どこでどんなことが起きるか判んないなあ、怖いなあ、と思いつつ
しかも今回は卓球の大会で、主催者側の立場だった、というところで
まあ、とりあえずとっさの指示とかそういうのはできたというか
結果として被害がでるような事態ではなかったから、まあ、よかったかな、と。

しかしまあ、卓球協会に医療関係者がいるとはいえ、
たとえばＡＥＤの使い方とか、救急救命とか、大怪我とかの初期手当てとか
そういうのは大会を主催する側としては、最低限判ってないといけないのかもなあ、と思いつつ
てゆーかこんだけ大きな地震が続くと、長野でもいつ大地震が起きないとも限らないので
ちょっと、真剣に地震対策を考えておこうかなー、なんて
思ってる今日この頃なのでした．．．

とりあえず、大きな被害のあった地域にお見舞い申し上げるともに
たぶん、お金ぐらいでしか応援できないだろうけど
自分のできる範囲で生活の復興を応援したいと思う。