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2011.03.23
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軽井沢倶楽部ホテル石垣島では,お客様に満足して頂けるサービスと 八重山諸島独自の素晴らしい伝統工芸や文化を多くのお客様にお伝えできるように スタッフによる体験学習を実施しております。 今回は、川平織 からん工房の「石垣島川平の自然と染織体験」を学んできました。

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石垣島随一の景勝地、「日本百景」で国立公園に指定されている川平湾。この湾を見下ろしながら高台に通じる道を上がると森の中に、川平織からん工房があります。工房の営む深石隆司さん・美穂夫妻が、東京から石垣島に移り住んだのは30年以上前、うっそうと茂った熱帯の森を自分たちで切り開き、この工房を築きあげました。

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お弟子さんをとって、本格的な絹織物を教えながら、数年前より、「石垣島川平の自然と染織体験」として、自然・文化体験を観光のお客様向けに行っております。八重山上布やミンサー織りなど、織物の伝統が古くから伝わる八重山では、男が山に入り、植物を採って繊維を染め、女が織る、これが島の流儀。からん工房でもその流儀のままに、午前中、隆司さんが工房でレクチャーをして頂いた後、森を案内してくれます。お客様の服装や興味を持つことによって、案内する場所や内容を変えるそうです。

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染めの植物を本格的に学ぶため森の奥に行く場合もあれば、アスファルトの林道沿い、海岸林の散策の場合もあり、どこに行っても自然やその土地にまつわる歴史や文化の話を聞かせてくれます。特に生き物に関しては詳しく、隆司さんは「八重山ネイチャーライフ(ボーダーインク)」や「落ちて流れて旅するタネ(大日本図書)」などの著書もあるナチュラリストでもあります。今回は、なるべく染料に関する植物を教えていただくように、崎枝半島の山の中に案内してもらいました。

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「これがオレンジ色の染料となるガジュマル、こっちが渋みのあるイタジイ、明るい黄色が出るフクギ」南の島の森は染色の素材の宝庫。染色は色を付けるだけでなく、抗菌作用を与えたり、糸を丈夫にする役割もあるそうです。魚網をオヒルギで染めたのは、網の腐食を防ぐため、島の人が生活を守る知恵でもあったそうです。

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昼前に工房に戻りランチ。庭の農園で育てたオオタニワタリやピパーツのてんぷら、川平湾で獲れたアーサのお汁、シークァサーのゼリー、隆司さんが釣りに行った時はお魚、森の中の工房で食べる自然の恵みのランチは最高です。

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午後からは工房での染め体験。この体験は染め、また織りのどちらかを選ぶことができ、予約時に決めておきます。今回は染めを体験、どの植物で染めるかは自分で決めます。蒼い琉球藍、黄色のフクギ、オレンジのガジュマル、茶系のホルト、銀色のシイ、単色、あるいは2色のグラデーションを付けることもでき、今回選んだのはフクギとガジュマルのグラデーション。色を定着させるため、一度媒染液につけ、その後フクギの葉を煮出した液体にゆっくり絹布を浸していきます。工房内には植物の香りが広がっていきます。色が完全に染まった後、一度水で洗い、脱水をして、今後はガジュマルの液に浸します。

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染めに要する時間は、どの染料を使うかによって変わっていきます。ガジュマルの単色は1時間、フクギとのグラデーションなら2時間、琉球藍の場合は単色でも3時間掛ります。フクギの鮮やかな黄色の上に、淡いガジュマルのオレンジがしっかり染まれば終了。

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庭で自然乾燥させます。乾くまで美穂さんに、織りについて教えて頂きました。絹を使った織物は、石垣島では川平織だけ、沖縄では、琉球王朝時代に首里王家の士族の為に織られ、今でも受け継がれているそうです。島の風に吹かれて出来あがった染物をはおってみました。石垣島の植物で自分で染めたものを身に付ける、いつどこででも、南の島の風を感じることができると思いました。

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Last updated  2011.03.23 17:14:18



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