こんな本読んだ 8月
8月に読んだ本果つる底なき 池井戸潤江戸川乱歩賞を受賞作品。同僚がある日、「借りだからな」という言葉を残し、亡くなる。ショック死だがそれを不自然に思う。そしてその同僚の残した仕事を引き継ぐうちにある企業に絡む怪しい取引。とてもテンポ良く面白かった。鹿男あをによし 万城目学以前フジテレビでドラマ化された本。奈良の鹿と京都の狐、大阪の鼠が日本を救う??ビタミンF 重松清父と息子。父と娘。色んな家族の色んな結びつき。親子の絆って・・・そんなことを考えました。四日間の奇蹟 朝倉卓弥見知らぬ少女を助けるために自分の指を犠牲にしてしまった天才ピアニスト。助けた少女は生まれながらに脳に障害を持っていたが、ピアノの腕は天才的だった。そんな少女を引き取り、ボランティアでピアノコンサートを病院や施設で行っていた。ある日訪問した病院は如月の学生時代の後輩が働いていたところ。そこで不幸な事故が起こり、それからの4日間が始まる。これは吉岡秀俊と石田ゆり子で映画化された作品。図書館戦争 有川浩読書の楽しみを奪われたら、言論・表現の自由を奪われたのと同じであり、本を守るため、戦うと、結構内容は重たいものだけれど、登場人物が生き生き描かれ救われている。本を読む楽しみは誰にも絶対禁止できない。つくづくそう思った。オトナも子供も大嫌い 群ようこ登場する子供、小さいときから大人びていて、媚びない。オトナの顔色をうかがわず、一本スジの通った子供。オトナとしては扱いづらい子供だろうけれど、すがすがしさを感じた。株価暴落 池井戸潤安売り王として名を馳せたカリスマ会長の大手スーパーの資金援助を巡り対立する銀行内部とそのスーパーに爆発物が仕掛けられ死亡事故が起こる。その事件を追う警察。どんでん返しの結末が面白かった。嘘をもうひとつだけ 東野圭吾練馬警察署警部・加賀が犯人・容疑者を追いつめていく短編集。じわじわ追いつめていく様子が犯人にとっては脅威だったと思う。八月は九冊でした。