加瀬教室の部屋

８月28日（土）

酷暑が少し和らいだ一日、知花くんとの２人指導は、大人の方が多め、子供が少なめでした。

飛車落ちで新戦法を開発中の二和短髪さん。
この日は厳しい攻めで圧倒されました。
仕掛けが図です。





以下△４五歩と反撃しましたが、▲３五銀が肝要な手。△８八角成▲同銀と進めることで角打ちの隙がありません。
仮に△４五歩に▲３三角成とすると△同金▲３五銀△３四歩▲２六銀△４四角で





両取りとなり、失敗です。

実戦は第１図から△４五歩▲３五銀△８八角成▲同銀△３三歩▲２八飛と進み





２筋突破が約束されて早くも下手有利に。
なお元々が船囲いだったことで８八の銀にヒモがついており、△５五角が両取りになりません。角は上手に取らせるのがコツです。
この後も快調に攻めて、二和短髪さん会心の一局となりました。

この作戦は飛車落ちで作戦に悩んでいる方にオススメです。
飛車を３筋にまわらずに仕掛ければ、部分的には藤井聡太四段の攻め方と似ており、「飛車落ち版藤井流急戦」とも言えそうです。
ぜひ一度、お試しください！


遠山　雄亮