異汗症
久しく老化の進行を自覚していなかったが、2週間前に突然奇妙な皮膚の病気に襲われた。まず、すねに痒くて赤い点状の湿疹が数箇所できた。次に手背と前腕にも同様のかゆみの強い湿疹が数箇所できた。数日後、手のひらに1ミリ程度の水泡のようなものが無数に出現して、強い痒みを伴っていたが、その小さな水泡は癒合して手のひらがぶよぶよになってきた。さらに数日後には5ミリから1センチの水泡となり、無性に破りたい感じがして針で破ると水のようなものが飛び出しティッシュペーパーで拭うとかすかに黄色みを帯びていた。また、全身に点状の赤い湿疹が多発、これも痒みが強い。最初にむこうずねや前腕にでたものと同様のものである。最初は、自分でステロイド軟こうを塗っていたが、進行性であるのと強烈な痒みにたまらず皮膚科の先生に相談した。どうも「異汗症」という、いまひとつ原因、病態の分からない病気らしい。汗が多い人やアルミニウムに対するアレルギーが関与しているらしい。しかし、わたしは、そんなに汗かきでもなければアルミニウムのアレルギーでもない。もうひとつ、皮膚の脂肪が少なくなるなど皮膚の老化が関係しているらしい。こちらは、そうかもしれないと思う。治療として、ステロイド軟こうを一日に何回も塗り、抗ヒスタミン剤とステロイドの内服を1週間続けた。現在の状態は、小さな水泡が次々できることはなくなり、傷んだ皮膚が茶色実を帯びて硬くなり剥がれ落ちてきている。痒みもなくなったが、手のひらがガサガサ状態である。患者さんや人がびっくりするので白い綿の手袋をはめている。剥がれ落ちた皮膚のしたからは、きれいな皮膚が出現するのかと思いきや、皺のいったくたびれたような皮膚が現れただけである。